突然ですが、皆さんが好きな吹奏楽曲はありますか?
今回ご紹介するのは、吹奏楽の人気吹奏楽曲の1つである「星条旗よ永遠なれ」!
世界的に愛されている曲なので、どこかで一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?
この記事では、吹奏楽の人気曲の1つである「星条旗よ永遠なれ」について詳しく解説していきます!
「星条旗よ永遠なれ」ってどんな曲?
「星条旗よ永遠なれ (原題:Stars and Stripes Forever)」はジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa)によって作曲された曲です。
彼は100曲以上のマーチを作曲しており、「マーチ王」とも呼ばれています!
マーチの基本的な構成を学べるので、彼のいろいろな作品を聴くのもマーチの勉強になります。
様々な場面でスーザ作曲のマーチは使われているので、
「この曲ってスーザ作曲のマーチなんだ!」
と驚くこともあるかもしれません。
例えば、
「ワシントンポスト」
「雷神」
など運動会や体育祭でも使われることが多いので、聴いたことがあるのではないでしょうか?
そんなスーザの作品の中でも特に吹奏楽界で人気があるのが、今回ご紹介する「星条旗よ永遠なれ」です。
アメリカでは、「第二の国歌」ともいわれるほど有名な作品で、世界中で愛されていると言えます!
それで、この「星条旗よ永遠なれ」の魅力として、
等が挙げられます。
演奏しても聴いていても楽しく、演奏会で盛り上がること間違いなしです!
演奏会のオープニングやアンコールにぴったりの1曲といえるでしょう!
ジャズ風の「星条旗よ永遠なれ」が存在する?
「星条旗よ永遠なれ」は、人気曲であるがゆえにアレンジver.が存在します!
特に有名なのが、ジャズ風の「星条旗よ永遠なれ」です。
それがこちら!
編曲はサムネイルから分かるように、真島俊夫さんです。
真島俊夫さんと言えば、
「宝島」
「オーメンズ・オブ・ラブ」
の編曲者で、吹奏楽をやっている方なら知らない人はいないでしょう!
原曲と比較するとかなり違いますよね。
特に、Drumsやトランペットのアレンジなどがかなり印象的です!
『どうせ「星条旗よ永遠なれ」を演奏するなら、より楽しい感じで演奏したい!』
という方にはぴったりのアレンジと言えます。
間違いなく、盛り上がると思うのでこちらのバージョンを演奏してみるのもありかもしれません!
「星条旗よ永遠なれ」には歌詞がある?
実は、「星条旗よ永遠なれ」には歌詞があります!
こちらの動画は、実際に「星条旗よ永遠なれ」を歌った動画です。
以下の記事で歌詞の和訳解説をしているので、意味が気になる方はこちらをご覧ください!
曲の構成と演奏のポイント!
1. 序奏(Introduction)
この曲は、4小節の力強いファンファーレ風の導入から始まります。
ここは、金管楽器がメインで、華やかで堂々とした雰囲気です!
たった4小節ではありますが、曲の良し悪しを決める冒頭部分ですので軽んじらずに演奏しましょう!
金管は明瞭な発音を意識し、はっきりとしたアーティキュレーションをつけれるとよいですね。
一方で、木管は金管を支える意識を持ち、過度に主張しすぎないように注意してください。
2. 主部(First Strain & Second Strain)
主部は大きく、第1ストレイン (First Strain)と第2ストレイン (Second Strain)に分けることが出来ます。
第1ストレイン (First Strain)では、軽快なメロディが登場し、第2ストレイン(Second Strain)では、少し力強いリズムが加わります。
メロディとなる楽器は歌うようなフレージングを意識し、流れを作りたいです。
また、1回目の演奏は控えめにし、2回目のリピートで少し盛り上げると表現に幅が出ますね!
低音は正確なリズムで支え、重すぎず、軽快な感じを保ち、リズムが緩まないように安定感を持たせることが重要です。
打楽器は推進力を生むようにし、全体の流れを保つように演奏できるとよいです。
3. トリオ(Trio)
Trioからは優雅でなめらかな旋律になります!
ダイナミクスが一度落ち着き、曲の対比を生む重要な部分とも言えますね。
まず、メロディ担当はレガートを意識し、フレーズ感を大切にして音を切りすぎないようにしましょう!
一方で、伴奏は主張しすぎず、メロディをしっかり支える意識を持ちましょう。
リズムを正確に刻むことで、推進力を失わないようにすることも大事ですね!
4. ブレイク・ストレイン(Break Strain / Dogfight)
Trioが終わると、低音楽器と高音楽器が掛け合うような力強いフレーズ (Break Strain)となります!
この部分は「ドッグファイト (Dogfight)」とも呼ばれ、戦闘機の戦いのように聴こえますね。
金管楽器としては鋭いアタックを意識し、音を明確に出すことを意識しましょう!
また、フレーズの入りと終わりを意識して、ダイナミクスの変化を強調できるといいですね。
打楽器としては、スネアとバスドラムの掛け合いがポイントとなります。
力強くする一方で、テンポが走りすぎないように注意してください!
5. グランド・トリオ(Grandioso, Final Strain)
ここからはピッコロの独壇場です!
クリアな音を出し、速いパッセージを明確に演奏したいですね。
また、特に繰り返しでは他の楽器の音量に埋もれないように意識したいです!
2回目は金管楽器がファンファーレ風のメロディを堂々と演奏します。
クレッシェンドを意識し、最高潮へ持ち上げましょう!
加えて、低音楽器と打楽器はリズムを正確に刻み、曲全体を支える意識を持ちたいです。
6. コーダ(Ending)
最後は、壮大なフィナーレとなります。
全パートが一体感を持つように意識してください!
また、最後の和音は力強く決め、スパッと終えれると最高の演奏になります!
打楽器演奏のポイント!
ここからは、筆者自身がパーカッション経験者ということで、少し打楽器演奏のポイントについて解説していきます。
原曲版に関して、パートとしては、
S.D. B.D. C.Cym. Glock.
と4パートで、まさに「マーチ」の王道の4楽器と言えるでしょう。
マーチはS.D.・B.D.・C.Cym.の掛け合いが非常に重要となります。
B.D.がテンポを刻み、S.D.がそこに乗っかりながら細かなリズムを刻み、C.Cym.が盛り上がりを表現します!
お互いを見あったり、聴いたりしながら演奏できるとよいですね。
また、S.D.はロールや装飾(フラム)といった、パーカッションを演奏するには必要な基礎技術が盛りだくさんです。
マーチは基礎技術を高めるのにも役立つので、まずはゴムパッドで基礎技術を習得し、S.D.を演奏しながら技術を高めましょう!
加えて、この曲は音量の変化が何度もあります。
例えば、イントロを過ぎたあたりの音量の差をつける辺りは、しっかりと音量変化をつけましょう。
打楽器は音量を抑えるところは、かっちりと抑えることが重要です!
盛り上がりを演出するには音量が小さいところがあってこそなので、ぜひその点には気をつけて演奏してみてくださいね!
最後に
いかがでしたか?
今回は、ジョン・フィリップ・スーザ作曲の「星条旗よ永遠なれ」について解説してきました。
メディアでも多数使われ、様々な場面で演奏される人気曲である「星条旗よ永遠なれ」。
演奏会で演奏するにはぴったりの1曲ですので、原曲版でもジャズ版でも演奏をしてみることをおすすめします!
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
・華やかで覚えやすいメロディ
・マーチらしい明確な曲構成
・演奏する楽しさと達成感
・ アレンジの幅広さ