【吹奏楽の人気曲】「高度な技術への指標」について詳しく解説!

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突然ですが、皆さんが好きな吹奏楽曲はありますか?

今回ご紹介するのは、歴代吹奏楽の人気課題曲の1つである「高度な技術への指標」

最初に聴いたときは、「この曲って課題曲なの!?」って驚くはず。

この記事では、そんな吹奏楽コンクール課題曲である「高度な技術への指標」について詳しく解説していきます!

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「高度な技術への指標」ってどんな曲?

「高度な技術への指標」河辺公一さんによって作曲された曲です。

彼は様々な映画音楽、New Sounds in Brassの編曲を務めるなど、数多くの作曲をされています!

また、吹奏楽コンクール課題曲を2曲作曲されており、

「高度な技術への指標」(1974年課題曲)

「シンフォニック・ポップスへの指標」 (1975年課題曲)

の作曲者です。

このうち今回ご紹介する「高度な技術への指標」は、現在でも非常に人気がある作品なんですよね!

それで、この「高度な技術への指標」の特徴として、

・調性の変化と転調

・リズムの多様性

・ドラムセットを編成に含む

・ 名称通り高度な技術が求められる

等が挙げられます。

実はこの曲は、課題曲で初めてドラムセットが編成に含まれている曲なんです!

そしてこの曲を皮切りに、「ディスコキッド」を始め、ドラムセットを含む曲が登場し始めました。

歴代吹奏楽コンクールの中でもかなり個性的な曲であり、全く課題曲っぽくないんですよね!

演奏会のオープニングやアンコールにぴったりの1曲といえるでしょう!

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最高難易度のコンクール課題曲?

「高度な技術への指標」という曲名の通り、この曲は吹奏楽コンクールの中でも非常に難易度が高い曲です。

まさに「タイトル通り」な課題曲ですよね(笑)

当時のコンクールにおいて、この曲を演奏した楽団について、

・中学の部において金賞は1校

・高校の部において金賞は0校

だったという逸話は有名です!

このことからも吹奏楽コンクールで演奏するには、難易度がバケモンだったことが分かります…(笑)

・高速なパッセージ

・目まぐるしく変わる複雑なリズム感

・音が荒れたり、不安定になりやすい

などなど、演奏動画を見るだけでもわかると思いますが、難しさ満点です。

以前は高難易度な課題曲として「課題曲5」がありましたが、そういう現代的な楽曲とはまた違う難しさがあります。

ただ、演奏できれば絶対楽しいので、ひ一度チャレンジしてみてほしいかなと思います!

ちなみに、佐渡裕さん指揮のシエナウインドオーケストラによって演奏された「高度な技術への指標」はテンポが非常に速いことで知られています。

もともと高難易度の曲が更に高難易度に…!

圧巻の演奏なので、ぜひ見てみてくださいね!

曲の構成と演奏のポイント!

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1. 序奏

金管楽器のファンファーレ風フレーズが楽曲の幕開けとなります。

楽器全体としてスタッカートが多めなので、しっかりと短く音を切ることを意識しましょう!

特に金管は、タンギングを揃えて音の粒をはっきりさせましょう!

テンポ設定は速めで、短い音符の明確なアーティキュレーションが必要となりますね。

ただ、「テンポが速い」ということを意識しすぎて、速くなりすぎないようにもしたいです。

2. 主題

イントロが終わると、まずはトランペットによる高速のメロディ演奏です。

その後の木管によるメロディも含めて、このメインとなる音楽は指使いが非常に速いんですよね。

ここが1つの山場ともいえるでしょう!

最初から演奏するには難しいので、最初はゆっくり正確に練習して次第に速度を上げていくとよいでしょう。

また、速いパッセージでも無理にタンギングを増やさず、息の流れを意識するとよいですね。

フレーズで音楽をとらえるようにして、流れが止まらないようにしましょう!

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3. 間奏

木管とユーフォが中心のメロディとなります!

少し全体的に音量が下がるところですね。

音を抑える気持ちで抑揚をつけて演奏できると、曲全体の演奏が良くなります!

ただ、同様に指使いが速いところなので、ここもしっかりと練習が必要ですね。

Glock.も意外と早めなので、舐めていると大変です(笑)

金管が拍を取っているので、これを聴きながら演奏できるとよいです。

裏拍は表拍を、表拍は裏拍を意識しながら演奏しましょう!

4. Swing調

それまでとはリズムから一転し、Swing調のリズムが登場するユニークなセクションです。

8分音符が「跳ねる」リズムになり、ジャズ的なニュアンスが強調されますね!

DrumsがSwingのリズムを主導するので、それに乗って演奏しましょう!

伴奏はスタッカートの音符が多いので、しっかりと音を切るように意識してください!

全体として、リズムのノリを意識しながら、楽しく演奏しましょう!

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5. 緩やかな中間部

ここからまた雰囲気が一転し、緩やかな中間部となります。

木管主体のメロディで、流れるように演奏できるとよいです。

一方で、Hr.がその裏で動いているので、そこも聴きながら演奏できると一体感が増します!

バランスを考えながら演奏しましょう!

また、この中間部はSwing調のセクションに挟まれているので、しっかりと切り替えてください!

6. Swing調

再度Swing調となりますが、Sax.によるメロディが特徴です!

Saxがメインとなることにより、一層ジャズの雰囲気が増してオシャレな雰囲気になります。

続いて、Tb.を主体としたメロディとなり、全体が盛り上がります!

4.と同様に、リズムのノリを意識して演奏しましょう!

6. 主題

Swing調のセクションが終わると、Drumsを挟んで冒頭に戻ります!

ここのクレッシェンドはしっかりと書けて、冒頭に結びつけるようにしましょう!

疲れてくるところに再度高速なメロディ演奏となるので大変ですが、頑張って乗り越えたいところです。

7. サンバ調からのフィナーレ

ホイッスルを挟んで、サンバ調の主題とフィナーレとなります!

一番盛り上がるところなので、最初の龍谷大のように掛け声を入れてみてもいいかもしれませんね。

一度音量を落とすところがあるので、ここで抑揚をしっかりつけるとかっこいい演奏になります!

また、最後の和音は一体感を持って力強く奏でて最高の演奏にしましょう!

打楽器演奏のポイント!

ここからは、筆者自身がパーカッション経験者ということで、少し打楽器演奏のポイントについて解説していきます。

原曲版に関して、パートとしては、

Drums B.D. Cym. Glock. Timp. 小物打楽器

などで、冒頭に述べた通り、Drumsが入るところが特徴でしょう!

この曲は曲調がどんどん変化するのが特徴であり、それを支えるのがDrumsです。

例えば、Swing調の切り替わりなど、リズムが変化するところはスパッと変えれるようにしましょう!

Drums以外にも、この曲は全体的に打楽器が目立ちます。

テンポ感が狂わないように、打楽器全体で意識を共有しておくとよいでしょう。

また、特にClavesホイッスルといった小物打楽器が目立つのが特徴的ですよね。

目立つところは自分がソロだと思って演奏するくらいのいきでいいと思います!

もちろん、音量を抑えるところはしっかりと抑揚をつける必要があります。

特に、Timp.を主導としてクレッシェンドをつけるところもあるので、pとfの差をはっきりつけて演奏してみてください!

最後に

いかがでしたか?

今回は、河田公一さん作曲の「高度な技術への指標」について解説してきました。

ポップスのような、いい意味で課題曲っぽさがなく歴代課題曲の中でも人気が高い「高度な技術への指標」。

曲名通り「高度な技術」が要求されますが、その分楽しい曲でもあるので演奏会にぴったりの1曲です

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

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