『宇宙の音楽』ってどんな曲?吹奏楽版について解説しながらご紹介!

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「宇宙の音楽」は吹奏楽曲の中でも名曲です!演奏が難しく、強豪校がコンクールで演奏している曲として知っている人も多いのではないでしょうか?

「難しい曲」として敬遠されがちかもしれません。しかし、宇宙創成のストーリーをもとに精巧に作られたこの曲は、吹奏楽に携わる人なら絶対聴いて欲しい一曲です!

この記事では、「宇宙の音楽」について解説しながらご紹介していきます!

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「宇宙の音楽」ってどんな曲?

Philip Sparke(フィリップ・スパーク) 作曲の曲で、原題は’Music of the Spheres‘です。

この曲は、

  1. t=0
  2. THE BIG BANG(ビッグバン)
  3. THE LONELY PLANET(孤独な惑星)
  4. ASTEROIDS & SHOOTING STARS(小惑星帯と流星群)
  5. MUSIC OF THE SPHERES(宇宙の音楽)
  6. HARMONIA(ハルモニア)
  7. THE UNKNOWN(未知)

という7つのテーマから曲が構成されています。

もともとは金管バンド用に書かれた曲ですが、後に吹奏楽用に編曲されました。例えば、パーカッションが3パート→5パートという変化もあります。

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宇宙の音楽は、グレード6である吹奏楽の難曲として知られています!なんか「宇宙の音楽っていう難しい曲があるらしいぞ」みたいに曲名だけ知っている方も多いでしょう!

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そんな難しい曲なの?

はい。難しいです(笑)

いずれのパートも一定の技術が必要です。音域の広さ、複雑なリズムなどなど、あなたが「こうやって演奏するの難しいんだよなぁ~」って思う技術が入っているでしょう。

拍子は曲を通して結構変化します。例えば、ビッグバンに入ってすぐの部分では1小節ごとに、

2/4→4/4→3/4→11/8→13/8→11/8→7/8→6/8→3/4…

と変化します(笑)

パーカッションも楽器を死ぬほど使います。基本的に思いつく打楽器はすべて使うと思っても差し支えないくらいですよ!(楽器が多ければ、多いほどやはり難しくなりますね…)

曲中に現れるテーマをご紹介!

※龍谷大学吹奏楽部さんの素敵な演奏動画を拝借して、そのテーマが始まる位置で動画が開始されるように設定しています。

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t=0(冒頭)

物理をやっている人なら分かると思いますが、tはtimeの頭文字です。この表現、理系だったらそそられるのでは…?

よって、t=0は時間という概念が無い「無」の状態を表します。これは、ビッグバン以前に時は流れていなかったという説に基づいています。

このような「」を表現するために、冒頭はホルンソロで始まります。このソロがどこか悲しげで素敵なメロディーです。ぜひ聞いて欲しい!

また、バックのパーカッションも欠かせません。ここで特に重要な役割を果たすのが「Wind Machine」です。Wind Machineについては以下の記事でご紹介しました!

知っていると得する!?パーカッションに属する珍しい楽器(打楽器)一覧

正直、この’t=0’だけでも絶対聞く価値があるでしょう!

THE BIG BANG(57秒~)

‘t=0’から一気に雰囲気が変わって、速さも♩=69→♩=144になります!

ビッグバンは簡単に言えば大爆発です。このビッグバンが宇宙の起源と言われています。

宇宙の始まりと言われるこのビッグバンの激しさは、速さに見合わない圧倒的な音符の数で表現されています。「宇宙の音楽」の最初の鬼門と言えるでしょう!

曲が始まって急に来るド迫力な’THE BIG BANG’はインパクトが大きく、7つのテーマの中で最も印象に残る部分でしょう!

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THE LONELY PLANET(4分43秒~)

上記のビッグバンによって生じたのが、我々の惑星「地球」です。‘THE LONELY PLANET’は、生命活動が繁栄することになる唯一の惑星である地球のことを表しています。

‘t=0’で登場したホルンのメロディーから始まります。’THE LONELY PLANET‘ということで、様々な楽器のソロ演奏が次々に出てきます。

‘lonely’ということで悲しげなメロディーです。ところで、メロディーが後追いで登場する様子は地球と月の関係を示しているとどこかのサイトで見た記憶があります。

管楽器の魅力が光る素晴らしい演奏が素敵な部分ですね!

ASTEROIDS & SHOOTING STARS(8分37秒~)

小惑星は簡単に言えばその名の通り小さな惑星のことで、流星群は流れ星(=流星)の集まりです。

小惑星は数十万個という数があり、現在も増え続けています。この中には、大きいもの、特殊な動きをするものなどものによって様々です。

‘ASTEROIDS & SHOOTING STARS’では曲の雰囲気が何度も変化しますが、この変化は様々な小惑星を表していると言えるでしょう。

楽しげなリズムや雰囲気の急転など、聴いていて楽しいテーマとなっています!

MUSIC OF THE SPHERES(12分37秒~)

ついに来ました、タイトルともなっている’MUSIC OF THE SPHERES’!ですが、7つのテーマの中でも最も短く、龍谷大学による演奏では40秒足らずで終了します。

単発の音が繰り返されるこの部分で、特に目立つのがチャイムです。チャイムの音は「始まり」を想像させます。

つまり、現在のような宇宙の始まりを表しており、‘HARMONIA’に向けて宇宙の完成が近づいていることを表現する部分です。

短いですが印象に残るテーマですね!

HARMONIA(13分16秒~)

‘HARMONIA’は「調和」という意味です。英単語の’harmony‘を思い出せば容易に頭に入るでしょう!

調和」とは「全体がほどよくつりあって、まとまっていること」を表します。万有引力などの力が上手く働き、惑星同士の衝突が起こらない調和した宇宙空間の誕生です!

このハルモニアは、7つのテーマの中でも最も美しい部分です。非常に素敵な音楽で、間違いなく心にしみるでしょう。

この綺麗な部分をいかに表現しているかが聴きどころですよ!

THE UNKNOWN(15分36秒~)

‘HARMONIA’の美しい雰囲気から一転、‘THE BIG BANG’と同じ速さである♩=144となり、一気にクライマックスへと駆け抜けます!

科学が発展しているにもかかわらず、いまだに謎な部分が多い宇宙を表すように’THE UNKNOWN’というタイトルをつけたのでしょう。

様々な楽器の音が駆け巡る’THE UNKNOWN’。終盤にふさわしいテーマです。

ここまで聴いていればテンションも最高潮。終わりもかっこいいです。スパーク最高すぎ…。

最後に

いかがでしたか?

今回は、吹奏楽において難曲と知られる「宇宙の音楽」についてご紹介しました

グレード6で技術と表現力が問われる曲ですから、選曲するのを敬遠してしまうかもしれません。ですが、この曲の素晴らしさに感動して演奏に挑戦する団体が増えることを待ち望んでいます!

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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