フィリップ・スパーク氏は数々の名曲を生み出している、吹奏楽における代表的な作曲家です。そんな彼の作品において人気な曲はどれなのか知りたいですよね。
そんなあなたに教えたい、スパーク氏が作曲した作品でよく演奏されている曲があります。
この記事では、P.スパーク氏の人気曲を解説しながらご紹介していきます!
宇宙の音楽
「宇宙の音楽」は、P.スパーク氏の代表作であり、吹奏楽曲の中でも難曲と謳われている1曲です。
ただでさえP.スパーク氏が作曲した曲は難しいにもかかわらず、グレードは6と高度な技術が要求されます。
ティンパニでこの曲を演奏したことがありますが、かなり大変でした。パーカッションの人にしか伝わらないかもしれませんが、音変えの数や打数は他の曲の比になりません(笑)
宇宙創成のストーリーが表現されているこの1曲。壮大な世界観に心を奪われるはずです。曲の長さは15~20分と吹奏楽曲における大作と言えます。
「宇宙の音楽」以下の7つのタイトルから構成されています。
- t=0
- THE BIG BANG(ビッグバン)
- THE LONELY PLANET(孤独な惑星)
- ASTEROIDS & SHOOTING STARS(小惑星帯と流星群)
- MUSIC OF THE SPHERES(宇宙の音楽)
- HARMONIA(ハルモニア)
- THE UNKNOWN(未知)
どのタイトルもそれぞれ魅力があり、曲を通して楽しめる1曲となっています。
詳細な解説はこちらの記事で解説していますので、ぜひこちらを参考してみてください!
難曲ではありますが、ぜひ積極的に挑戦してみることをおすすめします!完成すれば、確実に聴いている人を魅了出来るでしょう!
また、この曲の演奏は良い経験になりますし、何より演奏できるようになったときの達成感は半端ないですよ!
ウィークエンド・イン・ニューヨークシティー
ジャズテイストの曲で、コンクールの自由曲として比較的演奏されている機会が多い曲です。
グレードは5で、先にご紹介した「宇宙の音楽」よりは下がりますが十分難易度の高い曲と言えるでしょう。
ノリが非常に良く、さらに雰囲気が次々と変わる曲なので、聴いている人も演奏している人もどちらも楽しめる曲ですね!
ジャズ風の曲ということで、サックスが活躍する場面も多いです。サックスパートの人の中には「ぜひ演奏してみたい!」という人が多いかも…?
個人的には、パーカッションの裏拍やシロフォンのグリッサンドなど、単純だけど曲に良いアクセントとなっている打楽器の使われ方が好みです。
パーカッションパートの人はまず楽しめる曲ですよ!
聴衆うけしやすい曲と言えるので、コンクールや演奏会で演奏するのに持ってこいでしょう!選曲に悩んだら候補に入れてみるのはいかがでしょうか?
メリーゴーランド
「メリーゴーランド」は、3分~4分程度と比較的短い曲ですが、ポップな雰囲気が惹きつけられる曲です。
グレードは3.5とされているので、P.スパーク氏が作曲した曲の中では比較的演奏しやすい曲と言えるでしょう。
主旋律となるパートが次々と変わり聴いていて大変楽しい曲です!もしかしたら、楽器紹介なんかにも使えるかもしれませんね。
Youtubeの演奏動画を見ていると、この曲を振り付けをしながら演奏しているところが多いようです。例えば、上記の立命館大学応援団吹奏楽部さんによる演奏もそうですね!
演奏会やイベントでパフォーマンスを含めた演奏をしてみるのも視覚的に楽しくて、良いと思いますよ!
吹奏楽曲としては短くて軽い曲なので、オープニングやアンコールなどに向いている曲だと思われます。そういうのに向いている曲ないかな~と探している人にはぜひおすすめしたい1曲です!
オリエント急行
ヨーロッパを走行する長距離夜行列車である「オリエント急行」を題材として作曲された曲です。
列車としての「オリエント急行」を題材とした作品は吹奏楽曲に限らず、たくさんあるので「オリエント急行」という名前を1度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
グレードは5で、先にご紹介した「ウィークエンド・イン・ニューヨークシティー」と同じですが、曲の雰囲気は全く違うので、どちらを難しいと思うかは個人差があるでしょう。
この曲は列車「オリエント急行」が発車してから到着するまでの情景を描いており、高揚感高まる明るい曲です!
この曲の目玉はやはり、発車や到着におけるホイッスル(汽笛)やスネアなどのパーカッションによる列車を模した擬音かなと思います。
上記の動画では、1:10~や曲の終盤でそれらの音を聴くことが出来ます。列車の様子を上手く描き出しており、聴いていて楽しいですよ!
演奏会などで演奏すれば盛り上がる1曲なので、ぜひ演奏してみて欲しいです。
祝典のための音楽
「祝典のための音楽」は、第1楽章~第3楽章に分かれており、上記の動画では~4:15までが第1楽章、4:16~8:45までが第2楽章、8:46~が第3楽章となっています。
グレードは4.0~4.5なので、「宇宙の音楽」や「ウィークエンド・イン・ニューヨークシティー」などの曲よりは演奏しやすい曲と言えるでしょう。
第1楽章は、トランペットのファンファーレから始まり、軽快なテンポで進行するので、聴いていて爽快です。第1楽章を聴いて「この曲を演奏したい!」と思う人も多いはず…!
第2楽章の目玉はやはりファゴットのソロでしょう!ファゴットがこれほどソロ演奏を担当する曲は珍しく、この曲ならではと言えるでしょう!
第3楽章は打楽器のアンサンブルから始まり、ここで変拍子となります。曲の構成としては、「急」-「緩」-「急」ですが、第1楽章とはまた違った雰囲気で楽しめますよ!
ちなみに、この曲のパーカッションはTimp.、Perc.1、Perc.2の3パートしかありません。これは完全に各団体によりますが、人数が3人以上いるところは手持ち無沙汰な人が生じるかもしれません。
ただ、逆に言えばパーカッションパートに人数が少なくても演奏できる1曲となっています。ぜひ演奏してみたい曲と言えるでしょう!
最後に
いかがでしたか?
今回は、P.スパーク氏によって作曲された作品の中でも特に人気のある曲をご紹介してきました。
彼の曲は演奏が難しい曲が多いです。しかし、その分音楽効果が高い曲が多いともいえるので、ぜひ積極的に演奏して欲しいと思います!
こちらの記事では、P.スパーク氏と同様に吹奏楽における代表的な作曲者であるA.リード氏の人気曲をご紹介しているので、こちらも要チェックですよ!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
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