【吹奏楽曲紹介】「祝典のための音楽」(P.スパーク)について解説!

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突然ですが、皆さんが好きな吹奏楽曲はありますか?

今回ご紹介するのは、吹奏楽の人気吹奏楽曲の1つである「祝典のための音楽」

軽快な音楽から好きになったという人も多いのではないでしょうか?

この記事では、吹奏楽の人気曲の1つである「祝典のための音楽」について詳しく解説していきます!

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「祝典のための音楽」ってどんな曲?

「祝典のための音楽 (原題:Music for A Festiva)」はイギリス出身の作曲家であるフィリップ・スパーク(Philip Sparke)によって作曲された曲です。

P.スパークの作品はリズミカルで軽快な曲調のものも多くあり、人気が高い作曲者の1人です。

例えば、

「宇宙の音楽

「メリーゴーランド」

は本ブログでもご紹介しましたが、いずれも様々な楽団で演奏されます!

今回ご紹介するのは、そんなP.スパーク作曲の「祝典のための音楽」で、この曲の魅力として、

・祝祭的で華やかな雰囲気

・拍子の変化に富む

・ファゴットのソロがある

・音量のダイナミクスと音色の変化が豊か

等が挙げられます!

この曲は急・緩・急という比較的わかりやすい構成の曲で、聴き心地がよい点魅力的ですね。

P.スパークの曲は難曲が多いですが、この曲は比較的演奏しやすくとっつきやすい点もよいです。

演奏会や学祭等で演奏したい1曲といえるでしょう!

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スパークの奥さんがファゴット奏者?ソロは代替可能?

この曲は、冒頭にも書いた通りファゴット(バスーン)のソロが中間部にあります!

こちらの動画はそのファゴットソロの部分を抜粋して演奏した動画ですね。

実は、P.スパークは発表する作品にファゴットを積極的に取り入れている作曲者なんです。

例えば、彼の作品の1つである‘Wind in the Reeds’という楽曲はファゴットソロを題材とした作品になります。

なぜ、こんなにファゴットを中心とした曲を書いているのかというと、一説によると、

P.スパークの奥さんがファゴット奏者であるから

だそうです!

奥さんのMy楽器に合わせて作曲しているというのは素敵ですよね!

ファゴットは吹奏楽では目立つ機会が少なく、人数の少なさ楽器がないことからファゴット奏者がいない楽団を多く目にします。

なので、あまりファゴットについて知らない方も多いと思いますが、ファゴットの魅力は、

・温かみのある独特な音色

・豊かな表現力

・幅広い音域

・難易度が高いが、演奏しがいがある

などなどあり、非常に魅力的な楽器の1つです!

もし、ファゴットが楽団にないという方はバリトンサックスでソロを演奏するとよいでしょう。

音域と音色が比較的近いため、代替しても悪目立ちすることはないと考えられます。

しかし、サックス特有の音の立ち上がりが目立つため、柔らかく吹くように工夫したいです!

この『祝典のための音楽』のファゴットソロは非常に重要なため、ソロを担当する方はじっくりと練習を積んで、素晴らしい演奏を披露してください!

曲の構成と演奏のポイント!

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1. イントロ

Tp.中心となる壮大なファンファーレで幕を開けます!

主部は華やかで祝祭感のある響きが特徴的と言えるでしょう。

各パートがバランスよく響くように、ファンファーレは音の輪郭をクリアに演奏したいです。

また、ファンファーレらしい力強さを出すために、適切なアクセントスタッカートを入れるとよいですね。

冒頭の後は、一度メインのメロディに入る前に音楽が落ち着きます。

しっかりと音量の落差をつけれるとよいです!

そこから徐々に盛り上げていき、メインのメロディから構成される主部につなげていきましょう!

2. 主部

メインとなるメロディを演奏するパートは結構頻繁に入れ替わります。

また、パート間で掛け合いになるところもありますね。

なので、自分がその音楽の中でどの立ち位置になるのか(メロディ、伴奏、掛け合いなど)を常に意識しながら演奏したいです。

また、メロディによっては演奏する楽器の音が控えめな場合もあります。

その時は、周囲の楽器はしっかりと落としてメロディを引き立たせるようにしましょう!

全体として音量のダイナミクスが大きいところです。

p, f, cresc.など指示に従いつつ、しっかりと表現をつけて演奏してください!

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3. 中間部

中間部はテンポが落ち着き、美しい旋律となります。

まずはファゴットを主体としたメロディから始まります。

先ほども書きましたが、このファゴットソロは作曲者としても重視しているところなので、大切に演奏しましょう!

ファゴットソロの部分はもちろんですが、伴奏メロディのバランスを調整し、和声の響きを豊かにしたいです。

また、盛り上がりは打楽器による『推進力』を活かしながら、頂点に向かっていきましょう。

木管が目立つ箇所でもあるので、ユニゾンが心地よく聴こえるように表現してください!

4. 終盤~クライマックス

パーカッションの転換部を経て、華やかな雰囲気に戻ります。

打楽器で一気に雰囲気を変えていきます!

次に、主部と同様にメロディを担当するパートが入れ替わるので、同様に自分の役割を意識して演奏しましょう。

特に音量が大きくなるほど各パートが埋もれやすいので、響きを整理して演奏できるとよいです。

途中では穏やかなところ激しいところが交互に現れます。

静かなところは音量を抑えつつも、クライマックスでは音量の最頂点となるので、そこに向かっていく意識は常に持っておきたいです。

全体的にダイナミクスを大きくし、力強いサウンドを作れるといいですね。

曲の締めくくりとして、全パートが統一感を持ってクライマックスを迎えるようにしましょう!

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打楽器演奏のポイント!

ここからは、筆者自身がパーカッション経験者ということで、少し打楽器演奏のポイントについて解説していきます。

パートとしては、

Timp. Perc.1 Perc2

のみです。

P.スパークの曲は打楽器が多様されることも多いですが、比較的パートは少なめです。

特に中間部などは演奏パートはそこまでありません。

ですが、各所各所で目立つので、暇ということはないはずです!

Tamb.H.H.など、全体的に刻みが多い印象があります。

パーカッションの基本ではありますが、正確に刻むことを意識ましょう!

また、静かな箇所は結構音量を落とさないと悪目立ちしてしまうので気をつけたいです。

特に、S.D.は気をつけましょう!

ただし、Tp.といった金管楽器がメロディ主体の時は全体を盛り上げるように音量出しめで演奏してもいいと思います。

加えて、この曲で重要なパートの1つがC.Cym.です。

『祝典のための音楽』というように華やかな曲ですが、それを装飾するのがC.Cym.かなと思います。

腕の重さを使いつつ、空気が入ったような音にならないように気を付けて華やかに演奏しましょう!

個人的に、C.Cym.は練習あるのみです!

練習すればするほどいい音が鳴るようになるので、練習で叩きまくるとよいです(笑)

ぜひ、『良い音』を出せるように頑張ってください!

最後に

いかがでしたか?

今回は、フィリップ・スパーク作曲の「祝典のための音楽」について解説してきました。

構成がシンプルながらも華やかかつ魅力的で、オープニング等にも相応しい「祝典のための音楽」

演奏会で演奏するにはぴったりの1曲ですので、選曲を考えてみてください

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

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