吹奏楽のパーカッションをやっていると必ず必要になるマイスティックですが、どのスティックを選ぼうか迷いますよね。
そんなあなたも、これを見ればパーカッションの演奏に使えるスティックの選び方が分かるでしょう!
この記事では、吹奏楽のパーカッションパートの人がスティックを選ぶ際に使える情報をご紹介します。
スティックの種類
材質
スティックの主な材質は、ヒッコリー、オーク、メイプルの3種類です。
一般的に、
と言われています。
筆者は3種類とも使ってみましたが、材質だけでも結構叩いている感覚が違います。
この中だと、オークは吹奏楽だとあまり使いどころがないかなという感じです。重いのでスネアドラムの複雑なリズムを叩くのに向いてないです。
他サイトだと、比較的初心者にヒッコリーがおすすめされています。確かに、ヒッコリーは幅広いジャンルに使えます。
スネアドラムとドラムスの両方に使える万能型のスティックです。1セットは必ず持っておきたいですね!
ただ、個人的にメイプルがかなり推しで、使いやすいです。特にスネアを演奏するとき。やはり軽いので複雑なリズムを楽に叩くことが出来ます。
吹奏楽のマーチを演奏するときは決まってメイプルを使用していますね。
ですが、ドラムスを叩くとなると少し話が変わってきます。軽いということが逆にドラムスの音には不向きなところがあります。折れやすいというのもありますし。
したがって、スネアドラム用にメイプルのスティックを、ドラムス用にヒッコリーのスティックを購入することをおすすめします!
チップの形状
材質とともに重要となるのが先端(チップ)の形状です。
チップの形状には主に、丸型、角型(俵型)、涙型、三角型の4種類です。
一般に、
丸形:球形なので、叩く角度によらず音が安定する
角型(俵型):丸形よりもチップが打面に触れる面積が多いため、音量が出る
涙型:叩く角度によって音をコントロール出来る
三角型:音色を変化させるのに最適
と言われています。
基本的に4種類あるわけですが、いざ選ぶとすれば丸型か角型のいずれかが良いでしょう。
個人的には丸型がおすすめです。ドラムロールなどがしやすく、曲を通して安定して演奏することが出来ます。
また、強弱などの音楽表現も十分つけることが出来ますよ!
スティックを選ぶときのポイント
太さ
演奏するうえで非常に重要となるのがスティックの太さ。どの太さのスティックを選択するかで、演奏のしやすさがめちゃくちゃ変わります。
一般的に、5A(直径14.0~14.5 mm)が基準と言われています。
正直、細めか太めのスティックどちらが好きかは完全に奏者の好みによります。
筆者は、5Aよりも太い16 mm程度のスティックが好みで、後にご紹介するおすすめのスティックもその太さのスティックです。
細い方がスティックを動かしやすいはずですが、太い方が個人的に演奏中しっくりきます。
ぜひ、自分の手に馴染むスティックの太さを探してみてください。
そのような太さのスティックを探すには、やはり楽器店で試奏してみるのが一番です。スティックを販売している店は、大抵自由にパッドを叩くことが出来ますよ。
自分に合う太さが分からない…と思ったら、とりあえず基準である5Aを探してパッドを叩いてみましょう!
いくらか叩いてみれば、5Aの太さが自分にとって太いか細いか、もしくはちょうどいいのか分かります。
それを基準に探してみれば、
「おっ!この太さのスティックはめっちゃ演奏しやすい!」
というスティックに出会えるはずです。
ぜひ、お気に入りの太さのスティックを見つけてくださいね!
重さ(密度)
スティックは自然の木を切りだして作られているので、1本1本密度が異なります。質量は密度と体積の積なので、同じ種類のスティックでも重さが意外と違います。
やはり、2本のスティックの重さが出来る限り同じであることが望ましいです。
なぜなら、重さが違うと音色が違ったり、叩きにくさが生じたりすることがあるからです。
ほとんどの店では同じ種類のスティックが何本も売られており、そこから自分でスティックを選択出来ます。
お店にはかりが大抵置いていますので、まずはそれで重さを計測し、大体同じ重さのスティックを選別してみましょう。
そうすれば、選択肢が大体限られてくるはずです!
しかし、重さが同じでも意外と音色が違うということはよくあります。それは、スティックの密度が異なるからです。
密度の確認として有効なのが、スティックで頭を叩く方法です。スティックで自分の頭を軽く叩きます。
もしかしたら、「えっ!?」って感じの人もいるかもしれませんが、頭に音はよく響くので音色の違いをしっかりと確認できます。
やってみると驚くくらい分かるので、したことない人はぜひ試してみてください!
個人的におすすめなスティック
VIC FIRTH VIC-SD2 Bolero
VIC FIRTH社より販売されているスティックで、通称「ボレロ」と呼ばれています。
材質はメイプルで、チップの形状は丸型です。
サイズが16.1 mm×401 mmということで、太さは少し太めのスティックと言えるでしょう。
スネアドラムなどパーカッションの演奏の際に使いやすく、個人的に愛用しているスティックの1つです。
VATER PICCOLO
VATER社より販売されているスティックで、「ピッコロ」と呼ばれています。
材質はメイプルで、チップの形状は丸形。サイズは16.0 mm×406 mm。
この情報を見ると先の「ボレロ」とほとんど同じですよね(笑)やはり、自分が使いやすいと感じるスティックは大体同じようなスティックのようです。
VATER社のスティックの中でも好きなのがこのピッコロで、とても使いやすいですよ。
プロの打楽器奏者のおすすめスティック
プロの打楽器奏者として活躍されている嶋崎氏がおすすめしているスティックが、VIC FIRTH Steve Gaddモデルです。
この動画で持っているスティックと全く同じかどうかはわかりませんが、以下がSteve Gaddモデルのスティックです。
まずは、黒色のボディが気になりますよね。
サイズは14.0 mm×400 mmなので、先にご紹介した「ボレロ」や「ピッコロ」よりも細めのスティックですね。
5Aの太さがしっくり来たという人は合うかもしれません!
材質はヒッコリーで、チップは樽型です。
amazonのレビューが多いスティックでもありますので、試しに買ってみても良いかもしれませんよ!
最後に
いかがでしたか?
今回は、吹奏楽の打楽器パートの人に向けてスティックの情報をお届けしました。
スティックはパーカッション奏者にとってのマストアイテムなので、お気に入りのスティックを見つけてください!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
ヒッコリー:適切な重さと堅さ
オーク:重量感があり堅い
メイプル:軽くて柔らかい