「復興」(保科洋)について解説!曲の背景や特徴などまとめ

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いろんなところで演奏される保科洋さん作曲の「”The rebirth” [復興]」ですが、この曲の背景などについて知りたいと思っていませんか?

そんなあなたも、これを見れば「復興」について深く知ることが出来るでしょう!

この記事では、保科さん作曲の「復興」について解説していきます。

「復興」ってどんな曲?

「”The rebirth”[復興]」は、保科洋さんによって作曲された曲です。

保科さんと言えば、1987年度吹奏楽コンクールの課題曲である「風紋」の作曲者として非常に有名ですよね。

「風紋」についてはこちらの記事でご紹介しました。

[2021年最新]吹奏楽コンクール課題曲の人気曲や名曲を一挙にご紹介!

「復興」はヤマハ吹奏楽団の委嘱作品です。

ヤマハ吹奏楽団では、毎年著名な作曲家に委嘱しています。保科さんによる楽曲提供も「復興」が初めてではありません。

「交響的断章」という曲が初めてで、この曲は1972年の委嘱作品です。

随分と昔からつながりがあったわけですね!

委嘱作品の一覧がこちらに掲載されているので、気になる方は見てみてください。

https://www.yamaha.com/ja/symphonic_band/compositions/

この楽曲は、そのヤマハ吹奏楽団の創立50周年を記念して2009年に作曲された曲です。

2009年って意外と最近だなぁなんて思った方もいるのでは?

こちらは、当時の演奏ではありませんがそのヤマハ吹奏楽団による「復興」の演奏です。

ヤマハ吹奏楽団は吹奏楽コンクール全国大会の常連であり、何度も全国金賞を受賞している素晴らしい楽団ですので、ぜひ演奏を聴いてみてください!

保科さんの楽曲は特に表現力が問われる曲が多く、この曲も例外ではありません。

例えば、「風紋」は発表当時「演奏するのは難しくないが、何回練習しても終わりが見えない」と言われたようです。

このように「風紋」の素晴らしさはその奥深さにあります。

同様に、「復興」グレード4~5と技術的にもっと難しい曲は沢山あるわけですが、非常に奥深いところが魅力の1つと言えるでしょう。

曲の最初から最後までずっと4/4で進行しますが、曲の速さが結構変わるのが特徴です。

このような速さの変化をどのように演奏(表現)するかが1つのポイントとなってきます。

序奏はゆっくりと静かに始まりますが、この序章に含まれるモティーフがこの後の曲の展開につながっています。

なぜ「復興」?

先に述べたように、この曲はヤマハ吹奏楽団の50周年記念の楽曲なわけですが、「復興」というタイトルが不思議ですよね?

というのも、「復興」という単語の意味は「1回衰えたものが再び元の盛んな状態に返る」という意味だからです。

この曲のタイトルである「復興」は、ヤマハ吹奏楽団の50年の歴史に思いを馳せつつ、未来の更なる飛躍への期待を込めて命名されたそうです。

そして、公式の楽曲解説によると中間部は「過去の屈折した苦い記憶を噛みしめるかのようにサキソフォーンが…」と書かれています。

また、後半の途中から出てくる旋律は未来への飛躍を暗示しているということです。

これらのことを考えると、ヤマハ吹奏楽団がこの50年という歴史の中で復興したととらえることが出来ますよね。

真相は分かりませんが、公式の解説を総合するとこう考えるのが妥当でしょう。

吹奏楽コンクールの人気曲?

吹奏楽コンクールで毎年多くの楽団が演奏している人気曲です。しかも、中学から職場・一般まで幅広い年代で選曲されています。

2010年度の吹奏楽コンクールでヤマハ吹奏楽団がこの曲を演奏して以来、毎年全国大会でどこかしらの学校(楽団)が演奏しているところも特筆すべき点でしょう。

数ある自由曲の中で、毎年全国大会で演奏されているってなかなか凄いですよね!

もちろん、この曲を演奏して全国金賞を受賞しているところが沢山あります。

したがって、自由曲の選曲に迷ったらこの曲を候補に考えてみるのも良いでしょう。

また、「復興」が自由曲と決まったなら、この曲は十分上位大会に出場できる楽曲なので、ぜひともしっかりと仕上げて金賞を目指してほしいです!

Timp.が目立つ?

この曲の途中にはTimp.のSolo.が何度か登場します。

リズム自体はそれほど複雑というわけではないですが、poco a poco rit.があるなど少し慣れが必要です。

Timp.は重要なのでしっかりと練習していきましょう!

また、最初に登場するTimp.の上にシンバルをのせて叩くという奏法はかなりの特殊奏法です。

なかなかこういう奏法は見ませんよね。入りはpppですが、ある程度は音量を出すと良いでしょう。

「復興」は一見パーカッションの人数は少ないのかなと思ってしまいそうですが、意外にもTimp.+Perc.1~5まであるので、指定通り演奏するには6人必要となります。

この曲を選曲する際は、Timp.奏者が目立つこと(重要なこと)、パーカッションパートが計6パートであることは覚えておきましょう!

ただ、使用する打楽器は比較的学校にあるような楽器ばかりなので、そこは心配いりません。

最後に

いかがでしたか?

今回は、保科洋さん作曲の吹奏楽曲「”The rebirth” [復興]」についてご紹介してきました。

「復興」は吹奏楽曲の中でも人気の楽曲であり、素敵な曲なのでぜひとも一度は演奏して欲しいです!

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

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2件のコメント

ヤマハのお手本のYouTubeの下の行、星野さんになってます。
すでに他の方が指摘されている方は思いますが、気になったので。

コメントくださり、ありがとうございます。

ご指摘ありがとうございました。
確かに打ち間違いをしておりました。大変申し訳ございません。
また何かお気づきの点があればコメントしていただければ幸いです。

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