音楽とJASRACの関係は切り離せません。もちろん、吹奏楽に携わる人たちも然りです。
もし、あなたが吹奏楽部もしくは吹奏楽団の人なら、
ということについて気になりませんか?
この記事では、JASRACの見解を説明し、このような疑問を解決していきます!
演奏会で演奏するのに著作権の手続きは必要なのか?
結論から申し上げますと、入場料が無料の演奏会なら大丈夫な場合も多いです。
なぜこのような「多い」という曖昧な表現を使ったかと言いますと、JASRACは、演奏者や指揮者などの出演者に対して報酬の支払いがない場合には、著作権の手続きの必要はないとしているからです。
演奏者は、たいてい部員(楽団員)やOB、OGである場合が多いと思います。よって、演奏者に対して報酬を払う必要があることはあまりないでしょう。
しかし、皆さんの部、楽団の指揮者はどうでしょうか…?
学生指揮者? 顧問? それとも、外部の講師?
もしも、あなたの部、楽団の演奏会の指揮者が外部の講師で、その人に報酬を支払っているならば、JASRACは使用料を徴収します。
あなたの部や楽団の演奏会はこれに当てはまりますか?
では、1回の演奏会で発生する使用料とはいったいどれくらいなのでしょうか?
今回は、入場料が無料で公演時間が2時間以内の演奏会の場合を考えてみましょう(皆さんの演奏会もこのような条件で開催されている場合も多いのでは)
JASRACによって徴収される金額は以下の①と②のうち安い金額の方です。
①公演1回における使用料
(演奏会場の定員数)×4円 or 2000円のうち金額が大きい方です。
定員数が500人までの会場における演奏であれば2000円、もっと大きい会場であれば2000円を超えるということです。
②JASRAC管理曲の使用料
300円×(曲数)です。
しかし、この「曲数」の数え方が厄介で、演奏時間が5分以内の曲ならば「1曲」とカウントしますが、5分を超えると、以降5分ごとに「曲数」が増加します。
つまり、ある曲の「曲数」に対して、
(演奏時間)≦5分 =(1曲)
5分<(演奏時間)≦10分 =(2曲)
10分<(演奏時間)≦15分 =(3曲)
…ということです。
課題曲のような短めのマーチなら5分以内でしょうが、演奏する大抵の曲って5分を超えませんか?
なんなら、大曲なんて演奏したら15分を超えることもありますよね?
したがって、普通に演奏会を開催する際は①の方になるかなと思います。
また、部や楽団の開催する演奏会の規模によってかなりの差はありますが、大体ホールの定員数って~1000人程度かなと考えると、結果的に徴収額は2000円~4000円くらいになると思います!
「包括的利用許諾契約」を結んでいる場合は金額が異なります。
楽譜のコピーはダメなのか?
何かしらの曲を演奏する際に、楽譜をコピーして使うということはしていませんか?
誤って原譜を折ったり、汚したりしたくないという気持ちは誰にでもありますよね。
楽譜のコピーについてJASRACの見解はというと、吹奏楽部などで楽譜をコピーする場合には手続きが必要です!
なかなか、衝撃な事実ですよね!つまり、原譜をそのまま使うのが望ましいという…。
世の中知らぬが仏っていう言葉があります!…という訳にもいかないので、一応このことは頭に入れておきましょう。
ちなみに複製すればするほどその金額は高くなり、金額は万単位となります。お高い…。
最後に
いかがでしたか?
吹奏楽は音楽と関係していますから、JASRACとも縁を切ることはできません。一度、ご自分でもJASRACのホームページを確認しておくと良いですね。
https://www.jasrac.or.jp/index.html
これらのことを頭に入れて、今後も楽しく演奏していきましょう!
「入場料が無料の演奏会に著作権の手続きって必要なの?」
「部内、楽団内での楽譜のコピーってどうなの?」