今更聞けない!パーカッションに属する楽器(打楽器)一覧~よく使われる楽器編~

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吹奏楽では、演奏によく使われる打楽器とそれほど頻繁には使われない打楽器があります。

パーカッションの人はもちろん、吹奏楽に携わっているなら少なくともよく使われる打楽器の名称や特徴は頭に入れておきたいところですが、打楽器にあまり詳しくないと知らないことも多いですよね?

この記事では吹奏楽で比較的よく使われる打楽器に焦点を当て、有名な事柄からコアなことまで、一覧にしてご紹介していきます

よく使われる打楽器

サスペンデッドシンバル(Suspended Cymbal)

サスペンデッドシンバルは、吹奏楽曲を演奏するなら大抵出てくる打楽器の1つです!

英単語’Suspend‘は、吊るすという意味の動詞です。したがって、サスペンデッドシンバルは、「吊るされたシンバル」という意味ですね。

普段サスペンデッドシンバルのことは、「サスシン(サッシン)」って略して言う場合が多いでしょう!

楽譜で表記されるときは、基本的に「S.Cym.」と表記されます。

サスシンの最も多い使われ方は、クレッシェンドのロールでしょう!曲全体を盛り上げる役目を果たす打楽器と言ったらサスシン。あの盛り上げる感覚が好きな人も多いはず。

基本的に片手に1本ずつマレットを持って演奏する場合が多いですが、片手に2本のマレットを持ち、マレットでシンバルを挟むようにして演奏することもあります

また、単発で音を出すことはもちろん、コントラバスの弓を使って演奏する特殊奏法もあります。弓を使った特殊奏法から出る音はかなり独特な音なので、好き嫌いが分かれるかもしれませんね!

ウィンドチャイム(Wind Chime)

ウィンドチャイムもサスシンと同様に比較的よく使われる打楽器と言えるでしょう。

マークツリーツリーチャイムなどの別名もありますが、大体の人は(少なくとも日本では)ウィンドチャイムと呼ぶと思います。しかし、別名で楽譜に記載されていることもあるので、別名も頭に入れておくと良いです

ウィンドチャイムの略称は、「W.C.」と書いてある場合が多いです。しかし、「W.C.」は、Water Closet(=トイレ)の略記でもあるので、「W.Chime」と書かれることもしばしば。私は念のため、W.Chimeって書きます。

ウィンドチャイムは、きれいな音を出せる打楽器の上位に食い込むと言えるほど素敵な音色を奏でる打楽器です!曲中に演奏する際はかなり目立つ楽器でもあります。

ウィンドチャイムが曲の最後に出てくるポップス系の曲とかもよくありますね!

注意すべき点は持ち運びする際に、振動によって自然と音がなってしまう点です。音を出したくないときはミュートをしっかりとつけて持ち運ぶようにすると良いです!

テンプルブロック(Temple Block)

テンプルブロックは、その名称(Temple=寺院)からわかるように、木魚と似た音がします。しかし、テンプルブロックは音階があるのが特徴です。

「LP」という海外ブランドの商品に「Granite Block(グラナイトブロック)」があり、これが広く普及しているので、テンプルブロックとしてグラナイトブロックを持っている楽団も多いかもしれません。

楽譜上では、「T.Block」と略されていることが多いです。ウッドブロックがW.B.と略されるように、T.B.と略されているのを見た記憶はありません

テンプルブロックは、意外と使われる機会が多いんですよね!ポップス系の曲を始め、コンクールでも使われるような吹奏楽曲、打楽器アンサンブル曲などなど。

おそらく、5つの異なる高さの音を出せるので汎用性が高く、音階がない打楽器よりも作曲者が使いやすいからだと思われます。

ボンゴ(Bongo)

ボンゴは、吹奏楽だと下のコンガよりもよく使われる打楽器である印象です。ボンゴの方が持ち運びが便利なので、その点はありがたいですね!

本来は手で叩いて音を出すのが一般的ではありますが、特に打楽器アンサンブルの曲ではスティックを用いて演奏することが多いと思います!

以下の記事でご紹介した打楽器三重奏曲である、「Trio per Uno」もそのうちの1曲です。

その結果、吹奏楽曲でもスティックを用いて演奏する機会が多い(楽譜で’with stick’として指定されていることも多い)と思います。

スティックを用いれば誰でも大きい音を出せ、細かいリズムを楽に演奏できるメリットがある一方、皮が傷んで破れる可能性があるデメリットもありますボンゴの皮は、ものによってはすぐ破れるので注意が必要です

ボンゴの奏法などについては、こちらの動画で紹介されています。

https://www.youtube.com/watch?v=YlSEVLO-W48

コンガ(Conga)

コンガは、ボンゴよりも深い音色がする楽器です。つまり、「ボン」って音がするのが「コンガ」で、「コン」って音がするのがボンゴ。紛らわしい…。最初はどっちがどっちだっけってなってました(笑)

名称ですが、2つだと小さい方が「キント」、大きい方が「コンガ」と呼ぶそうです。自分は1セットで「コンガ」と呼んでしまっています…(笑)

ちなみに、上のボンゴもこのコンガも音が高い方が左側、低い方が右側です。鍵盤打楽器やティンパニと異なるので間違いやすく、注意が必要です

打楽器アンサンブルの曲で、たまにスティックで演奏することもありますが、基本的にコンガは吹奏楽曲においても手で演奏します

吹奏楽でパーカッションをやっていると、スティックやマレットで演奏することには慣れますが、手で演奏することは疎かになりがちなので、コンガは定期的に練習しておくことをおすすめします

下記の奏法やリズムを説明した動画は分かりやすいです。

https://youtu.be/Vn_-uc_6F3I

銅鑼(Gong)

銅鑼は比較的よく使われる打楽器の1つで、コンクールで演奏される吹奏楽曲だとかなりの確率で登場します!

「ゴング」や「タムタム(Tam-Tam)」と呼ばれることもあり、何と呼ぶかは人によって様々です。しかし、実はタムタムとゴングは別物という話もあります。ですが、吹奏楽をやる上ではいずれの呼び名でも上のような楽器を指すと思います。

また、楽譜では「Tam-Tam」と表記されていることも頻繁にあります。ドラムセットの一部として使われる「Tom-Tom」と区別する必要がありますね!

銅鑼の出す重厚感のある音は、かなりインパクトが大きいです!ロールをすることも多いですが、銅鑼のロールは他の楽器とは異なり、連打する速さはあまり速くない方が良いですね。

曲中に銅鑼のロールで盛り上がるところは個人的にかなり好きです!

しかし、重量がかなりあるために持ち運びやセッティングが大変なのが少し辛い楽器ではありますね。

最後に

いかがでしたか?

今回は、吹奏楽で比較的よく使われる打楽器をご紹介してきました

これらの打楽器は必ずしも一般的に有名な打楽器という訳ではありません。しかし、吹奏楽に携わる人たちなら必ず目にする打楽器なので、覚えておきたい打楽器と言えるでしょう

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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