【吹奏楽の人気曲】「アルセナール」について詳しく解説!

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突然ですが、皆さんはどんな吹奏楽曲が好きですか?

今回ご紹介するのは、吹奏楽の人気曲の1つである「アルセナール」

有名な吹奏楽曲なので、知っている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、聴いていても演奏しても楽しいこの「アルセナール」について詳しく解説していきます!

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「アルセナール」ってどんな曲?

「アルセナール (Arsenal)」は、ベルギーの作曲家であるヤン・ヴァン・デル・ロースト(Jan Van der Roost)によって作曲された曲です。

この方は外国人作曲家の中でも有名な1人なので、吹奏楽を嗜む方ならぜひ知っておきたい方です!

コンサートマーチを始め、数多くの吹奏楽作品を手掛けており、

「プスタ 4つのロマの舞曲

「マーキュリー」

など、「アルセナール」以外にも人気が高い吹奏楽曲を作曲しています。

それで、この「アルセナール」の魅力ですが、

華やかで壮大なサウンド

シンプルで覚えやすいメロディ

初心者から上級者まで楽しめる演奏効果の高さ

式典やコンサートのオープニングに最適な曲

などが挙げられます!

「アルセナール」はマーチの1種ではあるものの、単なる行進曲としてのマーチではない、いわゆる「コンサートマーチ」です。

コンサートのオープニングや式典で演奏されることも多く、吹奏楽団の定番レパートリーとなっています。

よって、演奏会にぴったりの1曲と言えますね!

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「アルセナール」の由来は?

そもそも、‘arsenal’という英単語を知っているでしょうか?

これを直訳すると、「兵器庫」・「武器庫」といった意味になります。

『えっ?「兵器庫」ってどういうこと?なんか物騒…。』

と思いますよね(笑)

ですが、実際に聞いてみると「そういった雰囲気の曲な感じはしない…」と思うはずです。

そこで、曲の背景についてみてみましょう!

この曲はそもそも、

鉄道工場吹奏楽団「Harmonie van het Spoorwegarsenaal」の創立50周年を記念して作曲された委嘱作品

です。

この楽団名をよく見ると、“arsenaal (オランダ語)”と入っていますよね。

つまり、この楽団名にちなんでつけられたのがこの「アルセナール」となります。

なので、曲名だけ聞くと「兵器庫といったそういう感じの曲なのかな?」と思ってしまいそうですが、実際は楽団名にちなんでいるだけなので、そんなことはないです!

曲の構成と演奏のポイント!

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1. 力強く荘厳なイントロ

冒頭は、トランペットとホルンによるファンファーレ風のフレーズから始まります!

このファンファーレは聴く人に強い印象を与え、曲全体の雰囲気を決定づけるといえますね。

したがって、ここの部分は特に音の粒をそろえて堂々と演奏したいです!

また、金管による和音の積み重ねが荘厳さを増大させるので、全体の音量バランスも考えて演奏できるとよいです。

加えて、木管楽器は金管を支える役割を意識し、響きが埋もれないように演奏したいですね!

2. シンプルかつ覚えやすい主題

メインテーマは、低音楽器の力強いリズム の上に、木管楽器及びトランペットが軽快なメロディを奏でる形で展開されます!

マーチとしてのリズム感を保ちつつ、ヤン・ヴァン・デル・ローストらしいシンフォニックな響きも感じられる部分と言えますね。

よって、低音楽器は安定したテンポを意識し、遅れたり走ったりしないように注意しましょう!

また、メロディーは歌うように演奏し、音のつながりやフレージングを大切にしたいです。

特に、単調になりやすく部分でもあるので、メロディの流れに沿って強弱のダイナミクスをつけることを大事にして、豊かな音楽表現をするように意識してみてください!

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3. 美しく流れる中間部(トリオ)

中間部では、一転して落ち着いた雰囲気になります!

クラリネットやサックスを中心とした柔らかいハーモニー が特徴で、ここではフレーズが長く伸びることで、より抒情的で豊かな響き が生まれています。

よって、柔らかく、温かみのある音色で演奏したいですね!

また、レガート奏法を意識して豊かな響きを演出できるようにしたいところです。

伴奏はメロディが埋もれないように、音量バランスを適切に調整しましょう。

この部分は表現力が試されるポイントなので、ぜひ美しく仕上げられるようにいろいろ試してみてください!

4. クライマックス

曲の終盤では、主題が再現されてこれまで以上に壮大なクライマックスへと突き進みます!

ここでは楽器の編成がより厚くなり、エネルギッシュな響きが強調されます。

特に、トランペットやトロンボーンによる力強いファンファーレが楽曲全体の勢いを引き上げ、劇的な雰囲気を作り出します。

明確なアーティキュレーションをつけて、華やかに響かせましょう!

また、木管楽器は単なる伴奏に留まらず、華やかさを添えながら全体のバランスを整えてくれると言えますね。

最後に、フィナーレでは全楽器が一体となり、壮大なトゥッティ(全奏)で締めくくられます。

この部分では、特に音の厚みとダイナミクスの変化を意識することが重要です!

最後の一音まで集中力を保ち、堂々とした響きを作り上げましょう!

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打楽器演奏のポイント!

ここからは、筆者自身がパーカッション経験者ということで、少し打楽器演奏のポイントについて解説していきます。

パーカッションとしては、マーチ系の楽器編成でよくある、

Timp.・S.D.・B.D.・Cym.・Glock.

の5パートあります。

パーカッションは全体的に音量のメリハリをつける必要があります!

例えば、管楽器がメロディを奏でている箇所では打楽器は伴奏に徹し、メロディを消さないように気をつけましょう。

特にS.D.は音量を抑えるところはしっかりと抑えていきたいです。

一方で、音量のダイナミクスがあるのがこの曲の特徴でもあります!

なので、しっかり盛り上がるところは音量を出していきましょう!

管楽器を聞きながら、音量のバランスを考えて演奏するのがポイントですね。

後は、マーチ系の楽曲ではS.D.・B.D.・Cym.が特に息を合わせて演奏することが重要です。

例えば、打楽器を配置する際はB.D.の手元が他のパーカッションパートから見えるように配置するとよいです。

他のパートの演奏者を見える程度に視野を広く演奏できるようにしましょう。

そのためにも、練習をしっかりこなしておくことが重要ですね!

演奏していても楽しいと思うので、ぜひ練習を頑張ってみてください!

最後に

いかがでしたか?

今回は、ヤン・ヴァン・デル・ロースト作曲の「アルセナール」について解説してきました。

聴いている人も演奏している人も楽しい「アルセナール」

演奏会でも盛り上がること間違いなしなので、曲目に入れてみることをおすすめします!

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

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