演奏会やコンクールなどでは打楽器を運搬することは欠かせません。特に、大型楽器の運搬には頭を悩ませることも多いでしょう。
マリンバは、あなたの団体の慣習に従って積み込みと運搬を行っているでしょう。しかし、マリンバは解体して運搬した方が良いのか、それともそのまま運搬して良いのかどちらなのでしょうか?
結論から申し上げますと、状況によって異なるのです。
この記事では、筆者が打楽器の積み込みをしていた経験を踏まえて、マリンバをどのように運搬、積み込みするべきかについてご紹介していきます!
マリンバを解体して運搬するべきか?
マリンバを運搬するときに生じるこの問題。正直、基本的にあなたの先輩がやっていた習慣に基づいてマリンバを運搬していると思います。
解体している団体もあれば、そのままトラックに積み込む団体もありますね。自分自身、習慣に従っていずれの方法でも積み込みを行ったことがあります。
では、どちらが正解なのか?
…結論は「状況次第」です!
何だよそれって思うかもしれませんね…!でも、怒らずに続きを読んでください。
状況次第…?
正直言って、解体するにしてもしないにしても、正しく積み込みを行えばマリンバが破損するということは滅多に起こらないでしょう。
しかし、どちらがマリンバをより安全に運搬できると言われれば、確実に「解体をする」方に軍配が上がるでしょう。なぜなら、解体をすることで各パーツを毛布でくるめるので、よりマリンバが傷つきにくくなるからです。
そのまま運搬する場合は、どうしても毛布によってくるむことが出来ない部分が生まれてしまいます。
しかし、マリンバの解体と組み立ては時間を要するという欠点があります。
したがって、ここでいう「状況」は特に「時間」が鍵を握ることになります。
解体して運搬するのが望ましい状況
先に述べたように、こちらの方が安全に運搬できる一方、解体や組み立てに時間を要します。したがって、解体や組み立てにある程度時間を確保できる演奏会などでは解体して運搬することをおすすめします!
プロの演奏家の方々は、大抵マリンバを解体して運搬しているように思われますので、こちらが「理想形」と言えるかもしれません。
ところで、「解体と組み立てを繰り返すことによってマリンバが傷む」という話もあるようです。このことを気にされている人もいるのではないでしょうか?
しかし、よく考えてみてください。マリンバを販売しているメーカーさんは、わざわざ演奏者がマリンバを解体して運搬できるようにを作っているのです。
つまり、メーカー側は解体と組み立てを要した運搬によって生じるダメージは想定の範囲内でマリンバを販売しているでしょう!したがって、「解体や組み立てをすると傷むから…」なんてことはそこまで気にする必要はないと思いますよ!
そのまま運搬するのが望ましい状況
コンクールやアンサンブルコンテストのような大会では、打楽器の組み立てにあまり時間をとれないという会場もあったりするでしょう。
また、大会前の練習を時間ギリギリまでして、積み込みにあまり時間の猶予が無いなんてこともあるかもしれません。
大会という緊張する条件下では、解体や組み立てで時間を費やすことに焦りを覚えてしまう可能性もあります。これらの作業に慣れていないなら尚更です。
それで、万が一上手く組み立てできない!なんて自体が起きたら演奏どころではなくなり、最高のパフォーマンスを発揮できなくなるリスクもあります。
したがって、時間が十分に確保できないと予想されたら、そのまま運搬する方法を選択して良いと思います!
しかし、そのまま積み込む場合はこの後説明するように、「出来る限りトラック内のスペースを開けないこと」が重要になってきます。
それぞれにおける運搬方法
解体して運搬する場合
まず、あなたの学校や楽団のマリンバをよく観察してください!どこまで解体できるでしょうか?
(メーカーによって異なるとは思いますが、)5オクターブのような比較的大きいマリンバだと下記の動画に従って、バラバラに解体することが出来るでしょう。
しかし、(メーカーによって異なると思いますが、)4オクターブのようなマリンバでは、バラバラにまでは出来ず、折りたためる程度に留められるというものもあるでしょう。
この場合、まず音盤を外してそれぞれを毛布にくるみます。そのあと、共鳴管を外して同様に毛布にくるんだ後、台を折りたたんで運搬するという感じになるでしょう。
各パーツは意外と重いので、複数人で解体することをおすすめします!
そのまま運搬する場合
重要なのは、スペースを空けないことです。なぜなら、空間に空きがあるとマリンバ動いてしまったり、マリンバに他の楽器などがぶつかってパーツが傷ついてしまう可能性があるからです。
そのため必要なことは、あなたの団体のマリンバの大きさと、運搬に使用されるトラックの大きさを予め知っておくことです。
これらを知っておくことで、マリンバをどのように積み込むかを予め決めておくことが出来ます。
基本的には、マリンバを横に配置するのがおすすめです。なぜなら、トラックにもよりますが、マリンバの長さがトラックの幅と同じくらいの場合が多いので、スペースの空きを最小限に抑えることが出来るからです。
しかし、もしマリンバの長さがトラックの幅を上回るのであれば、マリンバを縦に配置することになります。
マリンバの近くにはあまり動かないような重い打楽器を配置すると良いですね。形状的にはVib.など他の鍵盤を向かい合わせにして置くと良いでしょう。もちろん、他の打楽器でもスペースを詰めることが出来れば問題ありません!
ただし、必ずマリンバの周辺を毛布で覆うようにして積み込むようにしましょう。特に、共鳴管が傷まないように気を付けてください!
また、積み込んだ後はタイヤのストッパーをONにすることを忘れないようにしましょう!
最後に
いかがでしたか?
今回はマリンバの運搬についてご紹介してきました。
マリンバは打楽器の中でも大型な楽器ですので、運搬は一苦労だと思います。状況に合わせて上手く運搬してください。マリンバは打楽器の中でも高価な楽器ですから、丁重に扱いましょう!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
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