打楽器奏者にとって基礎練は非常に重要ですが、どうせなら効率的に基礎練をしたいですよね。
そんなあなたも、スティックを上手く使い分けることにより基礎練の効率を上げることが出来ます。
この記事では、基礎練で使うべきスティックについてご紹介していきます!
練習用スティックはどれを使えば良い?
練習用スティックとして考えて欲しいのは、
太いスティック
です!
自分は以下のサイトで販売されている練習用スティックを使っていました。
https://komakimusic.co.jp/products/5332
これめちゃくちゃ太いんですよ(笑)
そして、何より重い。1本100 g程度です。メイプルのスティックと比較するとその重さは2倍くらいでしょう。(もちろん、これ以上重いスティックは世の中にありますが、あまりにも重いとメリットが無いのでこれくらいがちょうど良いです。)
画像を見るとすぐ分かるのが、普段あなたが演奏用に使うスティックと比較してチップが非常にでかいところです。チップの大きさも一般的なスティックの2倍以上あります!
このように、上記のスティックは非常に厳つく、演奏用にはまるで向いていません。あくまで練習用です。
これだけ見ると、太いスティックを使うことに何も魅力を感じないかもしれません。しかし、練習で太いスティックを使うメリットがちゃんとあります!
太いスティックを使うメリット
指を上手く使えるようになる
太くて重いスティックは、演奏用に使うスティックよりも動かしにくいです!
その理由として、まず重いとリバウンドしにくいからです。
重いスティックを普段使うスティックと同じ振り(力)で叩くと、打面に当たるときのスティックの速さは重いスティックの方が遅くなります。
したがって、跳ね返りもその分弱くなり、慣れていないと上手くスティックが返ってきません。
また、太いゆえにスティックを持った時の指と手のひらとの間の間隔が狭くなります。したがって、スティックを振るときに反動がつけにくいです。
まぁ、要するに太いスティックは使いにくいっていうことですね(笑)
しかし、使いにくいがゆえに指の動きを鍛えることが出来ます!なぜなら、太くて重いスティックで上手く叩けるようになるには、指を上手く使うことが要求されるからです。
練習で慣れてくれば、自然と指を上手く使えるようになっているでしょう!
左手の強化に効く
吹奏楽でパーカッションに入ったら必ず悩むであろう、左手が上手く使えない問題。
「左手上手く使えねぇぇよぉぉ!!」って嘆いたことが誰だってあるのではないでしょうか?(ありますよね?)
右利きの人は普段無意識に右手を使っているので、どうしても左手の扱いに慣れていません。
したがって、左右で筋力に差がある人が多いです。
例えば、体力テストで左手の握力の方が右手より全然弱いという人も多いでしょう!
太いスティックは細いスティックよりも、大きな指の運動が要求されるので手を鍛えることが出来ます。
意識的に左手を太いスティックを用いて練習すれば、確実に左手強化につながるでしょう!
左手が上手く使えなくて困っているという人は、ぜひ使ってみて欲しいです!
太いスティックを使うデメリット
ここまで太いスティックのメリットについて書いてきました。「練習に使ってみようかな!」という気になってきたでしょうか?
しかし、太いスティックを練習で使うことにもデメリットがあります。私的には、太いスティックは諸刃の剣だと思っています(笑)
ここからはデメリットについてご紹介していきます。
演奏で使うスティックと感覚がまったく違う
太いスティックは先に述べたように、演奏用には全く向いていません。というか、楽器を叩くのに使ってはいけないと言った方が適切でしょう!このスティックを使うと打楽器が傷みます…。
したがって、楽器を叩くときは全然細くて軽いスティックを使うことになるわけですが、やはり叩いている感覚が全然違うんです。
例えば、ティンパニのマレットの柄が竹かそうでないかでも全く叩き心地が違いますよね!
もちろん、根本的な手の動きはさほど変わりませんし、慣れればどちらのスティックを使っても叩けます。
しかし、「どれくらいの感じで叩けばこんな音が出て、こういう表現が出来る」というのがスティックを使い分けると変わってしまうので、やりにくさを感じることもあるでしょう。
怪我のもとになる可能性がある
重いスティックを動かすことは、演奏で使うスティックよりも確実に手首に負担がかかります。
例えば、銅鑼のマレットはかなり重いですが、銅鑼をずっと叩いていると疲労を感じ、腕や手首に負担がかかることに気づくと思います。
同様に、重いスティックの負担はそこそこあるでしょう。
特に、普段メイプルのような軽いスティックを使っている場合、その負担を顕著に感じるかもしれません!
怪我をしてしまっては元も子もありませんよね。腕は打楽器奏者にとっては命です!
しかし、ここでご紹介したスティックの重さは高々2倍程度です。したがって、長時間このスティックを使うという場合ではない限り、そこまで過度に心配する必要もないとも言えます。
結論
ここまで述べてきたように、太いスティックにはメリットとデメリットがありました。では、どうすれば良いか。私の答えは、
太いスティックと普段使うスティックの両方で基礎練を行うことが最適
です!
例えば、
「このリズム練習は太いスティックで練習しよう!」
とか
「このリズムは動きが早くて打数も多くなるから、演奏用のスティックで練習しよう!」
というように上手く使い分けてみましょう!
そうすれば、先に挙げた太くて重いスティックのデメリットが打ち消され、恩恵を受けることが出来るはずですよ!
最後に
いかがでしたか?
今回は、吹奏楽のパーカッションパートの人が練習で使うべきスティックについてご紹介してきました。
パーカッションにとって基礎練習は必須です。基礎練習が全てと言っても過言ではありません!基礎練習がなぜ重要なのかはこちらの記事で述べています。
スティックを上手く使いこなして、効率よく技術を高めていきましょう!
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