吹奏楽のパーカッション(打楽器)初心者に送る知っていると得すること!

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パーカッションパートに入ってばかりだと、打楽器について知らないことが沢山ありますよね。

そんなあなたに教えたい、打楽器初心者がまずは知っておくべきことがあります。

この記事では、まだパーカッション初心者だよという人が覚えておいて欲しいことをまとめてご紹介します!

初心者は何をすべき?

打楽器初心者はまず何をすべきか?その答えは、

基礎練

です!

パーカッションにとっての基礎練は、ゴム製のパッドを使って様々なリズムをひたすら叩く練習のことを指します。

基礎練って面倒だなぁ~

楽器を練習したほうが効率的じゃない?

と思うかもしれませんね。

しかし、基礎練こそ重要です!打楽器奏者にとって、基礎練が全てと言っても過言ではないでしょう!

では、具体的に基礎練のメリットにはどんなことが挙げられるでしょうか?

基礎練のメリットは?

①スティック(ばち)の扱いに慣れることが出来る

打楽器を鳴らす手段は基本的に、

  1. スティックを使う
  2. マレットを使う
  3. 手で直接

の3パターンに分かれます。(もちろん例外もあります。例えば、トライアングルを鳴らすのに使うのはビーターです。)

吹奏楽で特に要求されるのは、①と②です。

ここで、スティックとマレットによる演奏の違いを考えてみましょう!

まず、スティックとマレットの太さについて。

銅鑼やバスドラムのマレットを除けば、太さは、

スティック>マレット(ティンパニ、鍵盤打楽器etc.)

です。では、持つ部分が太いのと細いのではどちらが演奏しやすいでしょうか?その答えは、細い方です。

なぜなら、持つ部分が細ければ軽いため、機動性が上がるからです。つまり、容易に動かすことが出来るので演奏上扱いやすいです。逆に、太いものは結構扱いにくいです。

では次に、スティックとマレットを使った時の演奏上の違いについて。

その違いは、スティックで演奏する際はダブルストローク(2つ打ち)を頻繁に使う一方、マレットでは基本的にシングルストローク(1つ打ち)で演奏することです!

鍵盤打楽器でダブルストロークを使うことはほとんどないですし、ティンパニでは全く使うことはありませんよ!

1つ打ちと2つ打ちでは圧倒的に2つ打ちの方が難しいです。2つ打ちを出来るようになるにはかなりの練習が要求されます。

以上のことから、スティックの扱いの方がマレットの扱いよりも難しいです。よって、スティックを上手く扱うことが出来れば、マレットも十分に扱うことが出来るようになっているのです!

つまり、基礎練でスティックの扱いに慣れることによって、スネアドラムだけに限らず、様々な打楽器を演奏することが出来るようになりますよ!

②テンポ感を掴むことが出来る

吹奏楽のパーカッションパートにはどんな役目を要求されるでしょうか?

パーカッションにとって最も重要なことは、テンポキープです。

なぜなら、パーカッションパートは曲の演奏においてメトロノームみたいなものだからです。

練習するときにメトロノームが壊れていたらめちゃくちゃ嫌ですよね。急に遅くなったり、早くなったりするみたいな…(笑)

同様に、パーカッションがテンポを一定に保つことが出来ないと、最悪、曲が崩壊します。

それだけ、パーカッションは吹奏楽にとって重要なのです!

初心者は、とりあえずテンポ感を身につけることを考えましょう。

テンポ感を身につけるのに一番良い方法は、メトロノームで合わせながら何度も基礎練を行うことです。基礎練をやっていくうちに、段々テンポ感を掴むことが出来るようになります!

様々なリズムを基礎練で練習して自分の中でテンポ感を掴み、合奏で活躍しちゃいましょう!

③左手の強化

まずは質問です。

あなたは右利きですか?それとも左利きですか?

日本人の多くは右利きです。したがって、左手を使うことに慣れていません。(左利きの人は、右手のことだと考えてください。)

例えば、あなたは「ペンで字を書く」、「歯磨きをする」、「箸で食べる」などの動作を左手で出来ますか?多くの人は出来ないでしょう。でも、右手でやるなら無意識にでも出来ます。それだけ左手は使い慣れていないのです。

したがって、初めから初心者が左手を上手く使えるということはまずありません。打楽器奏者は誰しも、左手を強化することから始まります。

右手は普段使っているということもあり、意外とすぐに使い慣れるということも多いです。よって、左手は右手以上に練習が要求されます。

左手の強化になにが良いか?その答えは、やっぱり基礎練をすることです!

「楽器を演奏する中で左手を強化していけばいいじゃん」と思うかもしれません。しかし、曲を演奏する際は、右手スタートで演奏するなど無意識的に右手頼りになってしまいます。

左手で何度も叩く練習をしたり、リズムトレーニングを左手から始めるなどをして徐々に左手を鍛えましょう!

初心者が取り組みやすい楽器

初心者でも吹奏楽の一員になった以上、合奏に参加するということはあるでしょう。パーカッションは基本的に1パート1人ですので、初心者だから音を出さなくても良いという「逃げ」が出来ません。

パーカッションなんて常にSolo.みたいなものです!

したがって、なかなか初心者には合奏って酷だったりするんですよね。ということで、合奏などで初心者が取り組みやすい楽器を紹介していきます。

その前に、あまり楽器のことを知らないっていう人がいたら、まずこちらの記事を見てください!

※あくまで以下の楽器は「簡単な楽器」というわけではありません!極めようと思ったら相当時間がかかります。

①バスドラム

大抵のパーカッション経験者は、初心者にバスドラムの演奏を頼みます。

その理由は何でしょうか?

まず、バスドラムは速い速度で何連発も連続で叩くということがないからです。つまり、手首や指の使い方がまだ慣れていなくても演奏することが出来ます。

また、バスドラムは常に四分で叩くということも多く、リズムが比較的複雑ではありません。

打楽器の楽譜は他の楽器のものとは異なるので、楽譜を読めるようになるには慣れが必要です。バスドラムの演奏ならば複雑なリズムに面食らうことがあまりないので、初心者でも取り組みやすいと言えます。

加えて、他の楽器が演奏している部分だと音がそれほど目立たないことも挙げられますね。

打楽器は基本的に音が目立ちます。要するに、ミスをすると即座にばれ、場合によっては演奏を止めてしまうこともあります。

バスドラムならば多少ミスっても、演奏が止まるという事態になることはそこまでありません。したがって、初心者が取り組むには向いていると言えるでしょう。

②小物打楽器

小物打楽器については、こちらの記事で楽器を紹介しています。

小物打楽器の良さは、練習がそれほどなくてもある程度音を出すことが出来る点です。幼稚園や小学校でタンバリンやトライアングル、カスタネットなどを扱うことを考えれば分かるでしょう。

また、小物打楽器の多くは手元を見なくても演奏することが出来るというのも初心者に向いていると言えます。

例えば、鍵盤打楽器だと手元を見ないと打ち間違えることがあるし、ティンパニも音を変えるときや叩くときに手元を見る必要が生じます。

手元を見なくて済むということは、演奏時に楽譜や指揮者を見ることが出来るので、演奏しやすいと言えるでしょう。

加えて、難曲だと話は別ですが、ポップス系の曲ではそれほど難しい技術を要求されることは基本的にありません。

少し練習して演奏の仕方を覚えれば、合奏で悪目立ちするということはまずなくなるはずです。

③グロッケン

グロッケンは、「目立つ」という初心者にとってのデメリットがありますが、メロディーを演奏することが多いというのが初心者が扱いやすい理由です。

伴奏だとリズムが複雑な場合もあり、音源を聴いてもよく分からないこともありますが、メロディーならそういうことは避けることが出来ます。

ポップス系の有名な曲を演奏するならばメロディーを知っているということも多いので、リズムを難しく考えることなく演奏出来るでしょう。

また、グロッケンはフルートやクラリネットなどの木管楽器と同じフレーズを演奏するということも多く、特にグロッケンと木管の位置が近ければかなり演奏しやすいはずです。

中級者以上向けの打楽器

打楽器の中には、初心者が合奏で演奏するにはあまり向いていないという楽器もあります。

しかし、逆に言えばこれらを先輩から勧められれば初心者を脱したと言えるでしょう!ぜひ、これらの打楽器を演奏することを目標に日々取り組んで欲しいです!

①スネアドラム

吹奏楽のパーカッションの中では主役と言っても過言ではないでしょう!マーチを始め、吹奏楽曲の多くがスネアドラムを主軸にして曲が成り立っています。

スネアドラムの難しさは、やはり打数の多さ、リズムの複雑さです。譜面に記載されている多数の複雑なリズムを瞬時に叩けるようになっている必要があります。

また、スネアドラムの演奏には様々な技術が要求されます。一般の人も知っているドラムロールを始め、フラムパラディドルの技術も要求されるでしょう。

これらを身につけるにはかなりの鍛錬が必要です。

そして、曲全体のテンポがどうなるかがスネアドラムの演奏にかかっていることです。スネアのテンポがおかしくなると、確実に曲が崩壊します。

しかし、いずれも基礎練習で身につけることが出来る技術です。基礎練が十分出来るようになったら、確実に演奏することが出来るでしょう!

②ドラムス

ドラムスは、打楽器の中でも別格と言えます。

ドラムスは手だけでなく足の動きも要求されますから、手の動きがままならない状態では演奏することはまず厳しいでしょう。

また、ドラムスにはスネアドラムが組み込まれていますから、スネアドラムをある程度演奏できる技術が無ければいけません。

そう考えると、スネアドラムが演奏できるようになってからドラムスの演奏に挑戦するのが良いでしょう!

ドラムスの演奏が初心者に向いていないのは、曲のテンポの命運は全てドラムスにかかっているからです。

ドラムスが遅くなれば全体が遅くなるし、早くなれば全体も早くなります。

自身の中できっちりとしたテンポ感を持っていないと絶対演奏してはいけません。テンポ感がないと、曲が大変なことになります。

しかし、ドラムスが出来ればいろいろな活躍の幅が一気に広がりますし、何といっても見た目がかっこいいのでぜひ演奏できるようになりましょう!

③ティンパニ

ティンパニは「第二の指揮者」と呼ばれるように、楽団全体の中でも重要な役割を担っています。

ソロで演奏することも多く、特にコンクールの自由曲で選曲されるような曲では主役と言っても過言ではありません。

指揮者との息を合わせることも多く、自分のことより周りのことに対してより意識を向ける必要があります。

したがって、自分の演奏でいっぱいいっぱいという状況では、かなり厳しいでしょう。

また、ティンパニの難しさは、他にはない「音変え」の作業があることです。音を変えている間はティンパニのインジケーターを見たりするので楽譜から目を離すことになります。

ティンパニに奏者が「どこ叩いているか分からない」という状況になると、つみます。無意識にいろいろと出来るようになっている必要があるでしょう。

しかし、曲によってはティンパニの音変えがなく、比較的演奏が楽という曲もあります。そのような曲では演奏するのもありかもしれません。

むしろ、そういう曲でティンパニの扱いに徐々に慣れていき、演奏を上達させていくという方法もあるでしょう!

最後に

いかがでしたか?

今回は、吹奏楽のパーカッション初心者に知っておいて欲しいことをご紹介してきました。

もしかしたら、これを見ている人の中には不本意でパーカッションになった人もいるかもしれません。その場合、まだ打楽器の魅力が分からないということも多いでしょう。

しかし、打楽器は奥が深く本当に面白いです。演奏に取り組んでいくうちに、「楽しい!」という気持ちが絶対湧き上がってくるはずです!

私的には、打楽器も魅力は「打楽器アンサンブル」にあると思っています。こちらの記事でご紹介しているので、一度見てみてください!

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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