突然ですが、
と思っていませんか?
今回は、吹奏楽曲の中でも打楽器経験者の筆者が好きかつ打楽器が目立つ曲を7曲をピックアップしました!
コンクールや演奏会で演奏できる吹奏楽曲を選んだので、ぜひ聞いてみてください!
各曲の特徴まとめ!
今回ご紹介する曲と各曲の特徴を簡単にまとめると、以下のようになります!
①『呪文と踊り』
・・小物打楽器が活躍し、耳に残るリズムが印象的な1曲!
②『メトセラⅡ~打楽器群と吹奏楽のために~』
・・太鼓系アンサンブルが特徴的!『打楽器が目立つ曲と言えば!』この1曲!
③『元禄』
・・和太鼓や締太鼓が活躍する、和系の打楽器が目立つ1曲!
④『2つの交響的断章』
・・第1楽章は鍵盤、第2楽章はTimp.を始めとした太鼓系が目立つ1曲!
⑤『春になって王たちが戦いに出るに及んで』
・・使用する打楽器数は最多!?25種にも及ぶ打楽器が終始活躍する1曲!
⑥『ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス』
・・打楽器ソリがあり、幅広く打楽器が活躍する演奏して楽しい1曲!
⑦『リバーダンス』
・・短時間だが印象的なソロが豊富で、打楽器アンサンブルでも採用される1曲!
いずれの曲もパーカッションが非常に活躍するので、ぜひ聴いてみてください!
呪文と踊り
まずご紹介するのは、J.B.チャンス作曲の『呪文と踊り』です。
昔からコンクールでよく演奏されてきた曲でもあるので、曲名はどこかで聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?
この曲では、Maracas・Temple Blocks・Claves・Whipなど、いわゆる小物打楽器に分類されるような楽器が特に目立ちます!
なかなか、これらの打楽器で曲中にアンサンブルすることは珍しいのではないでしょうか?
下記の動画では、約1分55秒辺り~になります。
1回聴くとめちゃくちゃ耳に残るリズムです!
『呪文と踊り』のパーカッションパートは以下の通りになります。
Timpani
Percussion 1…Maracas, Temple Blocks
Percussion 2…Gong, Claves, Tambourine, Crash Cymbals
Percussion 3…Bass Drum, Gourd, Timbales, Whip
楽譜としてはこの4パートですが、例えばMaracasとTemple blocksの演奏は被っているので、1パート1人で担当は出来ません。
全てしっかりと演奏すると6~7人くらいは必要になります!
練習でも楽しめると思うので、ぜひ演奏を検討してみてください!
メトセラⅡ~打楽器群と吹奏楽のために~
続いてご紹介するのは、田中賢さん作曲の『メトセラⅡ~打楽器群と吹奏楽のために~』です。
この曲は、「打楽器が目立つ曲といえば?」と聞かれるとよく名前が出てくる1曲かなと思います!
『メトセラⅡ』というように’Ⅱ’がつく理由は、もともとヤマハ吹奏楽団のために書かれた『メトセラ』という曲をコンクール用に改編したものだからです。
この曲の特徴はやはり曲の中盤に出てくる、打楽器アンサンブルでしょう!
Bongo・Conga・Tom Tomなどのいわゆる太鼓系によるアンサンブルが曲中に登場します。
この動画でいうと、約2分40秒辺り~と約5分20秒辺り~の2度でてきますよ!
いかがでしょうか?
これだけはっきりと打楽器アンサンブルに時間が割かれている吹奏楽曲はめったにないはずです!
『メトセラⅡ』には以下の7パートが存在します。
Perc1(SusCym, Bongo, 4Timpani)
Perc2(Xylo, Bongo, 3tom-tom)
Perc3(Vib, WoodBlock, Conga, CowBell, Gong)
Perc4(Marimba, 5TempleBlock, Bongo, Conga, BassDrum, Cym)
Perc5(Glock, 木鉦, Conga)
Perc6(ThaiGong, Bongo, 2Tomtom, Maracas)
Perc7(TublarBells, 4TempleBlock, CowBell, Conga, BassDrum, Tam-tam)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1151616501
編成や動画を見てもわかるように、大量のBongoやCongaが必要なのでこれだけ用意するのは至難の業かもしれませんね…。
ただ、用意するのは大変かもしれませんが、打楽器奏者ならば一度は演奏してみたい一曲でしょう!
元禄
続いてご紹介するのは、櫛田てつ之扶さん作曲の『元禄(げんろく)』です。
吹奏楽コンクールでも採用されることが多く、全日本吹奏楽コンクールの金賞受賞歴もある曲ですね。
この『元禄』は、曲名からもわかるように和風っぽい曲です。
この曲の特徴は、後半に様々な太鼓や鉦がでてきて、これが曲全体が盛り上がるところです!
下記の動画を見ていただけると分かるように、約5分30秒~の太鼓系楽器が後ろで一気に演奏していると圧巻ですよね!
ちなみに小編成ではこちらのようになっていますが、もしパーカッションパートに人数が多ければ締太鼓・やぐら太鼓などの様々な和系の打楽器を増やすことができます。
Timpani
拍子木, 鈴, Bass Drum, Wind Chime, Snare Drum,Suspended Cymbal, Tam-tam, Conga, Claves, Cabasa, 和太鼓, チャッパ, Glockenspiel, Vibraphone, Marimba
和風の曲が好きなパーカッションパートの方は、ぜひ演奏することをおすすめします!
2つの交響的断章
続いては、V.ネリベル作曲の『二つの交響的断章』です。
この曲は2つの楽章から構成されており、第1楽章では鍵盤打楽器が、第2楽章ではTimp.を始めとした太鼓系打楽器が特に目立ちます!
個人的には、第二楽章の管楽器のバックで演奏されるパーカッションが魅力的です。
また、第1楽章と第2楽章ともに、冒頭が打楽器から入るのはこの『2つの交響的断章』の特徴と言えるのではないでしょうか?
ちなみに、バチ(マレット)の固さも非常に柔らかい~非常に硬いで5段階の指定があるなど、パーカッションにかなりのこだわりがあるのが特徴でもありますよ!
『2つの交響的断章』は基本的にパーカッション5人で演奏することが出来ます。
Timpani
Xylophone
Marimba
Glockenspiel
Chimes(第二楽章の冒頭でTomTom, Tenor Drum, Bass Drumを用いる)
余談ですが、V.ネリベル作曲として『交響的断章』という曲もあります。
この曲では、中盤(下記動画の約3分~)でXylo.によるソロ演奏(?)が1分程度あるんですよね!
こちらは、吹奏楽曲の中でもかなり鍵盤打楽器が目立つ曲の1つではないかなと思います!
春になって王たちが戦いに出るに及んで
次にご紹介するのは、D.R.ホルジンガー作曲の『春になって王たちが戦いに出るに及んで』です。
この曲は何といっても使用する打楽器の数が圧倒的です!
パーカッションのパートと使用楽器は以下の通りとなります。
Timpani
Percussion 1
(Small, Medium, Large Triangles, Wind Chimes, Temple Blocks)
Percussion 2
(Finger Cymbals, Sizzle Cymbal, Gong, Crotales, Slapstick, Field Drum)
Percussion 3
(Chimes, Jingle Bells, Vibraphone, Tambourine)
Percussion 4
(Glockenspiel, Xylophone)
Percussion 5
(Marimba, Tenor Drum, Finger Cymbals, Vibraphone)
Percussion 6
(6 tuned Tom-toms, Cow Bell, Suspended Cymbal, Gong)
Percussion 7
(Snare Drum, Bass Drum, Crash Cymbals)
パート数は8パートとかなり多く、かつ使用する打楽器の数はこのように吹奏楽曲の中でもかなり上位でしょう!
この曲では、打楽器は基本的に伴奏ですが、曲全体を通して打楽器がかなり活躍し、目立ちます!
要するにパーカッションは全体的に忙しいですが、演奏していて楽しい曲と言えるかもしれませんね!
ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス
続いてご紹介するのは、D.ギリングハム作曲の『ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス』です。
吹奏楽曲の中でも人気が高いので、知っている方も比較的多いのではないでしょうか?
こちらの『ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス』もパーカッションが活躍する曲の1つと言えます。
先ほどの『春になって王たちが戦いにでるにおよんで』と同様に曲全体として鍵盤・太鼓系のパーカッションが幅広く目立っている印象です。
ただし、それだけではなくTimp.やTemple Blocks、Chimeなどのパーカッションによるソリの部分があるんですよね!
下の動画でいうと約6分15秒辺り~になります。
いかがでしょうか?
「演奏してみたい!楽しそう!」と思ったのではないでしょうか?
この曲は以下の5つのパートから構成されており、最低5人から演奏することが出来ます。
Timpani
Percussion 1
Crotales, Xylophone, Temple Blocks
Percussion 2
Bells, Crash Cymbals, Tam-tam
Percussion 3
Vibraphone, Chimes, Hi-hat, Snare drum
Percussion 4
3 Tom-toms, Bass drum, 3 Brake drums, Suspended Cymbal, Marimba
個人的にも推しの1曲なので、ぜひ演奏を考えてみてほしいと思います!
リバーダンス
最後にご紹介するのは、B.ウィーラン作曲の『リバーダンス』です。
もともとは舞台作品用の音楽なので、吹奏楽ではこれを吹奏楽用に編曲したものが演奏されます。
いくつか編曲版がありますが、建部知弘さんによって編曲された『リバーダンス』が最も演奏されており、かつ楽譜も手に入れやすいかなという印象です。
この曲は曲調が結構変わるのですが、その変わり目をつなぐのが打楽器ソロであることが多く、打楽器ソロが多く登場します!
Vib.(約2分10秒~)やTimbales(約3分8秒~)、Timp.(約3分48秒~)など、短時間ではありますが印象的なソロが多いです。
また、約5分10秒~登場するXylo.のメロディーもかなり目立ちますね!
この曲(建部知弘 arr.)のパーカッションパートは下記の7パートあります。
曲の最後部分は8つの打楽器が同時に登場するのも特徴の1つと言えますね!
Timpani
1st Percussion
Suspended Cymbal, Finger Cymbals, Hi-Hat Cymbal, TimbalesShaker
2nd Percussion
Triangle, Bodhran, Tambourine, Small Tambourine, Tam-tam (opt.)
3rd Percussion
Tabor (or Conga), 2 Small Bass Drum, 2 Bongo & 1 Conga
4th Percussion
Glockenspiel
5th Percussion
Xylophone, Vibraphone
6th Percussion
Marimba, Tubular Bells
最後に
いかがでしたか?
今回は、パーカッションが目立ち、活躍する吹奏楽曲7選をご紹介してきました。
パーカッションパートに入ったら、やはり打楽器が目立つ曲を演奏したいですよね!
ぜひ、今回ご紹介した7曲のいずれかでも演奏会などで演奏してみてほしいと思います!
難しい曲が多いですが、きっと演奏して楽しくかついい思い出になるはずです!
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
・吹奏楽曲の中でも、特にパーカッションが目立つ曲を知りたい!
・打楽器が活躍する曲を演奏したい!