[まとめ]2017年の吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ~Ⅴを解説とともにご紹介!

スポンサーリンク

突然ですが、

『2017年の課題曲はどんなのがあったっけ?』

『「スケルツァンド」といった課題曲の解説を知りたい!』

と思っていませんか?

2017年の課題曲は、

Ⅰ『スケルツァンド』

Ⅱ『マーチ・シャイニング・ロード』

Ⅲ『インテルメッツオ』

Ⅳ『マーチ「春風の通り道」』

Ⅴ『メタモルフォーゼ~吹奏楽のために~』

の5曲でした。

いずれの曲も技術力向上に向けた練習曲として、また演奏会での演奏曲として有用ですよ!

この記事では、そんな2017年の吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ~Ⅴについて解説しながらご紹介していきます!

Ⅰスケルツァンド


スケルツァンド」は、江原大介氏によって作曲された曲です。

scherzando(スケルツァンド)”という単語は、イタリア語が語源の音楽記号で「冗談めかしく、おどけて」といった意味を持っています。意味は、ピエロのようなイメージでしょうか。

このような意味を持つ曲名からも分かるように愉快で楽しげな曲です!

また、作曲者の江原氏は「スケルツァンド」ということで、あえて音楽的にトリッキーになるように作曲されたようです。

例えば、調が予想と違うように変化したり、和音が次々に変わっていく部分があるなどがあります。このような工夫によって曲に面白さが生まれています!

また、トライアングルを目覚ましの音のように活用したり、曲の最後はバスドラの一発で終わるという独特な終わり方をするなど従来の課題曲にない新鮮味がありますね。

加えて、楽譜を見れば分かると思いますが、アーティキュレーションが細かいなど、この曲は総じてこだわりが詰まっている曲といえるでしょう。

江原氏は、この曲はサーカスのショーのような雰囲気の曲と表現しており、アミューズメント施設でかかっているような曲ですね!

したがって、演奏会でも楽しんでもらえるような曲なので、選曲してみてはいかがでしょうか

Ⅱマーチ・シャイニング・ロード


マーチ・シャイニング・ロード」は、木内涼氏によって作曲された曲です。

shining road“ですから、直訳すると「輝いている道」です。奏者一人ひとりに明るい未来が待っているよと伝える作者の思いがこもった曲名です。

この曲は課題曲のマーチの中でも人気な1曲ですね!youtubeにおける課題曲の演奏動画の中で、再生回数が多い曲の1つです。

演奏会やイベントで演奏したよっていう学校や楽団もあるのではないでしょうか

課題曲らしいオーソドックスなマーチではありますが、全体的にまとまっていて綺麗な曲であるところがこの曲の良さだと思います。

作曲者の木内氏によると、この曲のテーマは「明るさ」と「輝かしさ」です。演奏する際は、これらのことを念頭にして、どのように演奏したらそのようなイメージになるのだろうかと考えて演奏できると良いですね!

この曲は、基本的にテンポが一定で安定しているマーチです。パーカッションの人は確実にテンポキープを確実にしたいところです。

特に、スネアは裏打ちを担当するので、テンポが速まったりしないようにメトロノームでしっかり練習しておくと良いと思います!

上記のような作者の思いから類推するに、入学式の祝賀演奏にこの曲を選曲するのも良いかもしれませんね!

Ⅲインテルメッツォ


インテルメッツォ」は、保科洋氏によって作曲された曲です。

保科洋氏は日本を代表する作曲家の1人で、1987年の吹奏楽コンクール課題曲の「風紋」や、コンクールで演奏される機会の多い「復興」などはどこかで聴いたことがあるかもしれませんね!

https://youtu.be/o8uecF45aC4(風紋の音源)

https://youtu.be/Pjd88LyReAs(復興の演奏動画)

intermezzo(インテルメッツォ)’は、イタリア語で「間奏曲」という意味です。

この曲は、保科氏らしい美しい曲です。心が洗われるような綺麗な曲なので、一度聴いて素敵な曲と思う人も多いのではないでしょうか?

保科氏は、「」のある曲を意識してこの曲を作曲されたそうです。また、楽譜に記載された「歌心」だけを頼りにするのではなく、各々で「歌う」ように演奏して欲しいということです。

したがって、非常に表現力が問われる曲です。こういう表現が好きな人には絶対おすすめな一曲と言えるでしょう!

パーカッションの打数は他の課題曲と比べて少ないですが、こういう曲での演奏こそ難しさがあります。少ないからこそ一発一発を大事にしましょう!

聴き心地がとてもいい曲なので、演奏会で演奏してみてはいかがでしょうか

Ⅳマーチ「春風の通り道」


マーチ「春風の通り道」』は、西山知宏氏によって作曲された曲です。

課題曲らしい、オーソドックスなマーチです。

名前からわかるように、明るい爽やかな曲です。春というと、桜が満開の4月をイメージしそうですが、作曲者の西山氏によると、緑が広がる5月くらいの季節のイメージで作曲されたそうです。

5月は初夏、つまり春から夏への過渡期です。「春風の通り道」ですから、遠ざかりつつある春のイメージもあるかもしれませんね!

ちなみに、課題曲のマーチには春関連のマーチが多いです。爽やかなマーチ=春を連想させるのは共通認識なのかも…。

西山氏は、ホルンに対して意識的に動きを持たしているのでぜひホルン奏者は張り切って演奏して欲しいと述べています。(彼はホルンが好きなようです。)ホルン奏者の人は特に演奏を楽しめるかもしれません!

パーカッションは、マーチに基本的に使われる楽器で構成されていますが、タンバリンが登場するのは少し珍しいと思います。しっかりと存在をアピールしたいところです!

親しみやすい曲なので、オープニングに演奏するのも良いと思います!

Ⅴメタモルフォーゼ~吹奏楽のために~


メタモルフォーゼ~吹奏楽のために~」は、川合清裕氏によって作曲された曲です。

metamorphose(メタモルフォーゼ)’は、「変容」という意味で、この曲における変容は「調性」と「拍子」の2つです。

とりあえず一度曲を聴くと、調性の変化を感じられ、変拍子が所々あるんだろうなということは分かるでしょう。

しかし、楽譜を見ると驚くと思いますが、分母が64の拍子が普通に出てきます!64…。吹奏楽をやっていて、他の曲で見たことあるでしょうか?

このような細かい拍子の変化が激しいので、初見演奏はまず不可能に近く、慣れるまでは相当の練習が必要な曲です。

しかし、調性と拍子が変容していくにもかかわらず、これだけまとまっている綺麗な曲に仕上げられているというのは課題曲に選ばれるだけのことはあるなと感じるでしょう!

パーカッションは様々な楽器を演奏する上に拍子を確実に追わなくてはならないので、打数以上に難しさを感じられるでしょう。

私的には、変拍子の曲の演奏を得意になるためには、変拍子に対する耐性をつけるのが一番だと思います。

ここまで拍子が細かく変化していく曲は珍しいです。変拍子に慣れる練習だと思って、試しに演奏してみるのもありだと思いますよ

最後に

いかがでしたか?

今回は、2017年の吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ~Ⅴをご紹介してきました。演奏してみたいという課題曲は見つかりましたか?

課題曲はよく作られている曲なので、演奏会やイベントにも最適です。以上の曲を演奏してみてはいかがでしょうか?

ぜひ参考にしてみてくださいね!

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA