[まとめ]2024年度吹奏楽コンクール課題曲について解説!

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2024年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲が発表され、吹奏楽コンクールに向けて練習を頑張っているところだと思います!

コンクールへの練習をする中で、課題曲の解説を知りたいと思ったのではないでしょうか?

この記事では、課題曲Ⅰ~Ⅳに関してその背景や演奏について詳しく解説していきます!

Ⅰ. 行進曲 「勇気の旗を掲げて」

まずご紹介するのは、課題曲Ⅰ『行進曲「勇気の旗を掲げて」』です!

こちらは朝日作曲賞の受賞作品となっており、昨年度と同様に課題曲Ⅰはマーチ系の作品ですね!

この曲は渡口公康さんが作曲した曲ですが、皆様はこの方をご存じでしょうか?

実は、2011年吹奏楽コンクール課題曲Ⅳ『南風のマーチ』を作曲された方でもあるんですね!

少し前の課題曲ではありますが、この曲がマーチの中で好きという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、この『南風のマーチ』は4/4拍子だった一方で、今回の『行進曲「勇気の旗を掲げて」』2/2になっています!

2/2拍子のマーチが課題曲として採用されるのは何と14年ぶりなんだとか!

意外ですよね!

もともとマーチは行進曲なので、人が2本足で歩くことを考えると2拍子の方が割とオーソドックスなマーチといえるでしょう。

ただ、4/4を演奏する機会の方が一般的に多いので、2/2の演奏にあまり慣れていないという方も意外と多いのではないでしょうか?

ところで、2/2マーチの作曲者として非常に有名な方がいます。

それが、『マーチ王』としても知られるJ.P.スーザです。

『星条旗よ永遠なれ』の作曲者といえば、「そういえば、そうだ!」と思う人もいるのではないでしょうか?

このスーザ氏が作曲したマーチと『行進曲「勇気の旗を掲げて」』は似たところがあるので、ぜひ彼のマーチもいくつか聴いてみてくださいね!

作曲者の渡口さんいわく、この曲はオーソドックスかつシンプルなマーチとなっています。

つまり、基礎力がすごく問われる曲でもありますので、基礎練習に対してしっかりと取り組みながらこの曲を練習してほしいと思います。

曲を通すこと自体は比較的しやすいと思いますが、だからこそ工夫すべきことが多いと言えます。

例えば、曲の中で同じようなメロディーが何度も現れるので、各メロディーに対してどのように違いを見せていくのかなど、しっかりと工夫して表現してほしいと思います!

Ⅱ.風がきらめくとき


続いてご紹介するのは、課題曲Ⅱ『風がきらめくとき』です。

近藤礼隆さんによって作曲された曲で、『吹奏楽のための狂詩曲』という吹奏楽曲を作曲した方としても知られています。

和っぽい雰囲気があって個人的にはとても好きな曲なので、ぜひこの機会に聴いてみてほしいと思います!

この『吹奏楽のための狂詩曲』は比較的レベルが高いですが、今回の『風がきらめくとき』も同様に難易度が高い曲といえるでしょう。

全体的にゆっくりめな曲であり、ハーモニーが非常に要求される曲です。

したがって、「ごまかしがきかない曲」ですのでこの曲を選ぶ学校はだいぶ限られるのではないかなと予想します。

ただ、こういった曲の練習は当然技術力の向上にもつながりますし、完成すれば圧巻の演奏になること間違いなしなので、何をとるかで采配が分かれそうです。

全国大会でどれくらいの学校が演奏するのか、個人的にはとても楽しみです。

こちらは近藤さんと伊藤さんによる作曲家対談の動画で、どのように音作りをしていけばよいかの参考になると思います。

勉強にもなるので、演奏する方はもちろん、他の課題曲を演奏するという方も是非視聴してみてください!

この曲を演奏することになったという方は、普段の練習にソルフェージュを導入しながら、完成度の高い演奏をできるように頑張ってほしいと思います!

Ⅲ. メルヘン


続いては、課題曲Ⅲ『メルヘン』についてご紹介します。

この曲は吹奏楽連盟委嘱作品となっており、その作曲者は酒井格さんです!

どこかで耳にしたことがある名前だな…?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、酒井さんは吹奏楽の人気曲の1つである『たなばた (The Seventh Night of July)』の作曲者でもあります!

好きな吹奏楽曲は?と聞かれてこの『たなばた』を挙げる方も多いのではないでしょうか?

そんな酒井さんが作曲した『メルヘン』

ドイツ語Märchenつまり、皆様ご存じの通り「童話」や「おとぎ話」といった意味を持っています。

作曲者の酒井さんいわく、この曲には重要な2つのメロディーがあってこれらがところどころで顔を出してきます。

この2つのメロディーを2人の主人公としてとらえて、演奏してみてほしいとのことです。

タイトル「メルヘン」とあるように、各々で童話のストーリーを組み立ててそれを全体で共有していくのも面白そうですね!

アミューズメントパークのような面白さがあるこの『メルヘン』ですが、やはりパーカッションをやる身としては一番演奏していて楽しそうなのがこの曲

今年の課題曲の中で、最も打楽器を使用する数が多いんですよね。

ところどころに打楽器が目立つところがあり、特にウッドブロックやタンバリン、トライアングル等の小物打楽器がおいしい曲という印象を受けました。

小物打楽器ほど難しいので、是非ともしっかりと練習してリズムを刻んでほしいと思います!

また、この曲の特徴としては先ほどの課題曲2とは対照的に比較的テンポが速め(Allegro vivace)です。

テンポが速い曲は細かいフレーズをごまかしてしまいがちになってしまうことがあるので、練習ではゆっくりのテンポでもできるように練習するといいですね!

Ⅳ. フロンティア・スピリット


最後にご紹介するのは、課題曲Ⅳ『フロンティア・スピリット』です。

こちらの曲は伊藤宏武さんによって作曲された曲で、2/4拍子のマーチです。

とても爽やかなマーチで、今年の課題曲の中でも人気が出そうな予感がしますね!

また、〇/4拍子なので比較的譜面が見やすく、取り組みやすさもあると思います。

いい意味で吹奏楽コンクールの課題曲っぽさがある1曲といえるでしょう!

比較的テンポとしては穏やかなマーチなので、早くなりすぎないように演奏したいところです。

そこで重要となるのがやはりスネアドラム

テンポを保つという意味でも曲の途中でスネアドラムだけになるところがあるという意味でも、このマーチの中で重要な役割を担うのは間違いありません。

全体としてロールが比較的多用されている印象を受けますので、ぜひ基礎練習でしっかりと技術を磨いてほしいなと思います!

知っていると得する!吹奏楽の打楽器パートにおすすめな基礎練メニュー!

あと、個人的にはこの曲は吹奏楽の人気曲でもある『アルセナール』と似ている雰囲気があるなぁと感じたのですが、皆さんはいかがでしょうか?

『アルセナール』と似ているという点でも、やはり人気が出てきそうな1曲です!

最後に

いかがでしたか?

今回は2024年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲4曲についてご紹介しました。

それぞれの曲に違った良さがあって、今年の課題曲もいいラインナップという印象を受けました!

ぜひ、自分たちの団体に合った選曲をして、本番に向けて演奏を仕上げていきましょう!

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