吹奏楽曲「アルメニアン・ダンスパート1」について解説!

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吹奏楽曲「アルメニアン・ダンスパート1」について、曲をどうやって仕上げていくべきか困っていませんか?

そんなあなたも、これを見ればパーカッションパートを軸に曲をレベルアップすることが出来るでしょう。

この記事では、打楽器を中心にどのように練習していくべきかについて解説していきます!

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「アルメニアンダンスパート1」ってどんな曲?

「アルメニアン・ダンス」は、アルフレッド・リード氏によって作曲された曲です。

彼の名前は吹奏楽をやっている方ならほとんどの方がご存じでしょう!

アメリカ出身の作曲者で、様々な素晴らしい作品を世に送り出しています。

そんな彼の作品の中で最も有名な曲と言っていいのが、この「アルメニアン・ダンス」です。

まさに神曲!!

「パート1」とついていることからも分かるように、この曲には「パート2」もあります。(こちらは、パート1出版の数年後に作曲されました。)

しかし、単純に「アルメニアン・ダンス」と言ったら、一般にはこのパート1を指します。

このパート1は、以下の5つのタイトルから構成されています。

Tzirani Tzar (杏の木) (上記の動画では~2:00)

Gakavi Yerk (ヤマウズラの歌) (2:01~3:28)

Hoy, Nazan Eem (おーい、僕のナザン) (3:29~6:02)

Alagyaz (アラギャズ山) (6:02~7:04)

Gna, Gna (行け、行け) (7:05~)

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各曲目説明

ここでは、曲の練習で後回しにされがちな打楽器を主に取り上げて説明していきます。

パーカッションパートの質が上がれば曲のレベルも一段階アップするので、打楽器についてどこを注視すべきかをここで確認してください!

杏の木

「杏の木」と言えば、パパパーンという金管のメロディーが非常に有名な冒頭ですね。

この金管のリズムが有名すぎて、どうしてもそこばかりに耳が行きがちです。

しかし、この冒頭はあえてパーカッションには注目して聴いてみて欲しいと思います!

すると、冒頭一発目のシンバル、スネアドラム・サスペンデッドシンバルのクレッシェンドやティンパニ、バスドラなど、様々な音が聴こえますよね?

このように、パーカッションパートの人達は冒頭の盛り上がりを支えています。

その中でも特にカギとなるのが、やはりシンバルスネアドラムでしょう。

シンバルはコツさえ掴めれば、常に良い音を出せるようになりますが、逆に言えば練習しないと「パスッ」みたいなしょぼい音が出てしまいます。

コツとしては、「1回の振り上げ(降り下ろし)でシンバル同士を瞬間的に上部と下部で2回当てる(同時に当てない)」といったところでしょうか。(説明が難しい…)

とりあえず、300回くらい練習で叩いてみてください(笑)

段々と感覚的に分かってくるはずです。

スネアは入りにしっかりとアクセントをきかせること!

フォルテピアノを演奏するには慣れが必要ですので、こちらも何度も練習してみてくださいね。

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ヤマウズラの歌

「ヤマウズラの歌」は非常に聴いていて心地よい部分で個人的に好きですが、パーカッションとしてはそれほど仕事はありません。

基本的には管楽器の方に頑張っていただくことになります。

ただし、パーカッションの活躍が少ない中でこの部分全体を通して登場しているのがグロッケンです。

人数が足りないとグロッケン省いても良いかなと考えがちですが、割と目立つので不可欠でしょう。

グロッケンは音の特性上、こういう静かな場面では自分が思っている以上にうるさくなりがちです。

指揮者の方に、変にグロッケンが目立ちすぎていないかを聴いてもらうと良いかもしれませんね。

また、グロッケンを他のパートと掛け持ちする場合は、次の「おーい、僕のナザン」の入りに影響しないように配置などを上手く調整してみてください!

おーい、僕のナザン

「おーい、僕のナザン」の入りはまさに打楽器アンサンブル

パーカッションパートの出来が演奏の完成度にもろに直結する部分で、5/8拍子ということも相まって、特に練習が必要となる部分です。

管楽器と違って個人練が多くなりがちなパーカッションパートですが、少なくともこの「おーい、僕のナザン」はしっかりとパート練してください!

全体の刻みで中心となるのが、同じリズムでかつ音が目立つスネアドラムタンバリンとなるでしょう。

最初のテンポ感を司るのが打楽器になるため、この2パートの刻みが正確でないとずるずるとテンポ感が崩れていってしまいます。

したがって、スネアとタンバリンパートを担当する方はある程度テンポ感が掴めている経験者が適任かなと思います。

パート練をする際は、まずメトロノームを使ってパーカッションパート全体が正確に合うようにし、その後に指揮者の方に実際に指揮を振ってもらってください。

第三者(指揮者)から聴いてもらうと、当事者では気づかなかった細かなずれも教えてもらえると思うので、ぜひとも指揮者に頼みましょう!

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アラギャズ山

「アラギャズ山」は、アルメニアン・ダンスパート1の中で最大の聴かせどころと言っても過言ではないでしょう!

しかし、残念ながら打楽器の出番はほとんどありません(笑)

なので、ここは黙って管楽器の方々の素晴らしい演奏を聴きながら、次の「行け、行け」に備えてください!

行け、行け

この「行け、行け」は、打楽器パートとしては一番楽しいところでしょう!

ここも先の「おーい、僕のナザン」と同様に、タンバリンとスネアドラムの刻みがテンポ感を司ります。

おそらく演奏している側としては楽しいので、ここは特にテンションが上がってテンポが速くなりがちです。

ただ、打楽器のテンポが揺らぐのは非常に良くないので、演奏するときはぜひとも冷静に!を肝に銘じてください!(楽譜に書くと良いかも?)

また、この「行け、行け」は他の部分と比較しても強弱がかなりはっきりしている部分です。

フォルテのところは自然と音量が大きくなると思うので、重要なことはピアノのところでしっかりと音量を落とすことです。

加えて、打楽器と管楽器の音量バランスが悪くなりがちですので、誰かに観客席で聴いてもらうなどしてしっかりとバランスを意識してください!

本番では、気持ち的にテンポや音量が練習のときから変化させてしまいがちです。

とにかく冷静に演奏することを忘れないでくださいね!

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最後に

いかがでしたか?

今回は、「アルメニアン・ダンスパート1」について解説してきました。

A.リード氏の曲はよく作られているので、仕上げれば自然と素晴らしい演奏になります。

各部分の音楽表現に気を付けながら練習し、本番で観客が聴き入るような演奏をしましょう!

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

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