吹奏楽曲「Mont Fuji (富士山)~北斎の版画に触発されて~」のイメージや背景など解説!

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吹奏楽曲の名曲の1つである「Mont Fuji (富士山)~北斎の版画に触発されて~」について詳しく知りたいと思っていませんか?

そんなあなたも、これを見ればこの曲の背景などについて知ることが出来ます!

この記事では、「Mont Fuji」について解説を交えてご紹介していきます。

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「Mont Fuji (富士山)~北斎の版画に触発されて~」ってどんな曲?

「Mont Fuji (富士山)~北斎の版画に触発されて~」は、真島俊夫さんによって作曲された曲です。

真島俊夫さんは、吹奏楽をやっている人なら誰もが知っている著名な作曲家の1人ですよね!

例えば、吹奏楽の代表曲である「宝島」の編曲やこちらでご紹介した人気な課題曲である「5月の風」など、様々な名曲を世に送り出してました。

[2021年最新]吹奏楽コンクール課題曲の人気曲や名曲を一挙にご紹介!

この曲は、「三つのジャポニスム」「鳳凰が舞う」と並んで「日本の旋法と西欧のハーモニーの融合」を追求して作曲された曲となっています!

したがって、「の雰囲気を感じされる作品となっています。また、この曲は各パートが目立つんですよね。特にHr.は大活躍します!

上記の動画は再生回数が100万回超えと、この曲は非常に有名な曲です。しかし、意外にも2014年の12月が初演の曲ですので、吹奏楽曲の中では比較的新しい曲となっています。

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なぜ’Mont Fuji’?

この曲の本題は「Mont Fuji(モンフジ)」と呼ばれています。

英語だったら‘Mount Fuji’なはずですが、これはいったいどこの言語でしょうか?

実は、これはフランス語です。’Mont’はフランス語で山を意味します。ただ、日本人にとってこの’Mont’という単語は意外にも馴染み深いんですよ。

上のイラストはモンブランですが、これはフランス語で白い山を意味する‘Mont Blanc’に由来しています。

ただ、ここで疑問を感じるのが一体なぜフランス語何だろうというところですよね。そこにはこの曲の背景があります。

この曲の作曲家である真島俊夫さんは、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーを敬愛していました。

そして、ドビュッシーが作曲した曲には『交響詩「海」』(この吹奏楽ver.も人気曲の1つです)があり、この曲は「富嶽三十六景」からインスピレーションを受けて作曲されたと言われています。

このMont Fuji (士山)~北斎の版画に触発されて~」は『交響詩「海」』に影響を受けており、したがって作品名にフランス語が使われたと考えられます。

追記(2022年9月21日)

下記コメントでいただきましたが、こちらの作品の本題は「富士山」ではなく、「Mont Fuji」ということです。

つまり、この「Mont Fuji」というのは英題ではなく、これが正式名称にあたります。

私自身、こちらのコメントをいただくまでこのことを存じ上げませんでした。

「富士山」を本題だと思っている人も多いと思うので、ぜひこれを読んだ方は周りの人たちにこのことを伝えてあげてくださいね!

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コンクールの人気曲?

2014年初演の比較的新しい曲なので、過去のコンクールで演奏された合計回数は他の有名曲に劣るかもしれません。

しかし、非常に人気な吹奏楽曲であり、各年での演奏回数だけを見ればかなりの上位に入ります!

全国大会でも非常に演奏されている曲で、2017年の吹奏楽コンクール全国大会では全部門で合わせてなんと5つの楽団が自由曲としてこの曲を演奏しています。

吹奏楽曲は山のようにあるにも関わらず、1年でこれだけ被るのはまさに人気がある証拠と言えるでしょう!

また、このように全国大会で何度も演奏されており、全国大会金賞を受賞している楽団もあるので、審査員うけが良い曲です。

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演奏が難しい?

この曲はグレード4に指定されています。

グレード4と聞くと、コンクールで演奏する吹奏楽曲として無難なレベルという印象を受けるかもしれませんね。

しかし、実際に演奏してみるとグレード4とは言っても演奏が難しく感じるでしょう!

例えば、Hr.では高音を演奏する技術が要求され、パーカッションはかなり目立つので各人が相応の技術と表現力を身につけていなければなりません。

なぜ、グレード4なのか。これは個人的な見解ですが……

最初に触れたように、この曲は「三つのジャポニスム」「鳳凰が舞う」と同系列の作品として出版されました。そして、この2曲はグレード4です。

したがって、個人的にはとりあえずこの2曲とグレードは同じで良いかなみたいなノリでグレード4と設定したのではないかと予想しています(笑)

打楽器が特徴的?

この曲に使用するパーカッションの数は結構多いです。Timp.+Perc.1~5と一応6人必要なため、選曲の際には注意が必要です。

また、拍子木や締め太鼓など和楽器が多数登場します。

学校や楽団に締め太鼓なんてないっていうところも多いのではないでしょうか?

締め太鼓は5万くらいあれば購入することが出来るので、部費などで購入出来なくはない値段ですが、そうもいかないというところも多いでしょう。

やはり、そういう場合は借りるのが一番です。どこかに所持しているところはきっとありますので、ぜひ探してみてください!

締め太鼓の代用としてSnare Drum(スナッピーはOff)がありますが、この曲を演奏するならやはり締め太鼓は欲しいところですね。

最後に

いかがでしたか?

今回は、吹奏楽曲の名曲「Mont Fuji (富士山)~北斎の版画に触発されて~」についてご紹介してきました。

この曲は、吹奏楽曲の中でも非常に人気の高い曲の1つです。演奏する機会があれば、ぜひ演奏してみてください!

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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2件のコメント

本作品、本題は「Mont Fuji」(読み方:モンフジ)が正となります。フランスから見た富士山がテーマになっていることから、真島先生はフランス語の「モンフジ」というタイトル、読み方に大変こだわりを持っておられたそうです。

全国大会やYoutubeなどで「富士山」と取り上げられてしまうことが多いのですが、少しずつ真島先生こだわりのMont fujiへ名称の統一を図っていけたらと思います。

こちらのサイトでも富士山(Mont fuji)とのタイトル表記がありますが、こちらをアトリエエムサイトと併せ、Mont fuji(富士山)としていただけないか、ご検討ください。

●委嘱元の相模原市吹Twitter投稿
https://mobile.twitter.com/sgmshisui/status/1430120439263547394

●アトリエエム(真島先生出版社)
https://www.atelierm.net/catalog/detail/code/TM0130S

コメントくださり、ありがとうございます。

私の勉強不足により、誤ったタイトルで当記事を執筆してしまい、大変申し訳ございませんでした。
この作品の背景にある真島先生の思いをこの度知ることができ、光栄です。

当記事に記載されていた作品名につきましては「Mont Fuji」に訂正させていただきました。
ご指摘くださり、大変感謝しております。

今後とも当ブログをご覧いただけましたら幸いです。

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