突然ですが、2022年度の全日本吹奏楽コンクールで全国金賞を受賞した強豪高校はどこか気になっていませんか?
そんなあなたもこれを見れば、それらの高校を一気に知ることができます!
この記事では、全国金賞を受賞した計8校について解説を交えてご紹介していきます!
[追記] 2023年度吹奏楽コンクールの全国金賞高校はこちらの記事にまとめましたので、ぜひこちらもご覧ください!
習志野市立習志野高校
習志野高校は、千葉県・東関東支部代表の高校です。
吹奏楽の強豪校といえばと問われれば、必ず名前が挙がるであろう全国大会の常連高校ですね!
今大会で、10大会連続、35回目の全国大会出場、2大会連続の全国金賞となります!
演奏曲について、今年に習志野高校が演奏した曲は、
でした。
ちなみに、習志野高校はマーチングコンテスト全国大会の方でも金賞を受賞しているので、今年度はアンサンブルコンテストも含めた3冠に期待ですね!
埼玉栄高校
続いてご紹介するのは、埼玉県・西関東支部代表の埼玉栄高校です。
埼玉栄高校は毎年のように西関東支部で代表を獲得している強豪校で、実際にここ9大会連続で全国大会出場を果たしています!
今年の演奏曲は、
課題曲Ⅲ 「ジェネシス」
自由曲 『歌劇「蝶々夫人」より』 G.プッチーニ(穴倉 晃)
でした。
ちなみに埼玉栄高校はモデルであるロイさんの出身高校で、かつ当時は吹奏楽部に所属してトロンボーンを演奏していたそうです!
下記の動画では、そのロイさんが埼玉栄高校吹奏楽部に取材しており、部活の練習風景等を知ることが出来るのでぜひ見てみてくださいね!
東海大学付属高輪台高校
続いて、東海大学付属高輪台高校は、東京都・東京支部代表の高校です。
高輪台高校も先の2つの高校と同様に、所属している支部で無双状態の強豪校です。
実際に、8大会連続、16回目の全国大会出場を果たしています!
実は、高輪台高校はマーチングが強いことでも知られているんですよね。
今年の演奏曲は、
課題曲Ⅱ 『マーチ「ブルー・スプリング」』
自由曲 『シンフォニエッタ第5番「火焔の鳥」』 福島弘和
でした。
その高輪台高校の指揮者は畠田貴生さんですが、畠田さんは吹奏楽界では有名な方でその指導には大変定評があります!
こちらは6年前に投稿された動画ではありますが、高輪台高校吹奏楽部の普段の練習についておさめられた動画があげられています。
独特の練習方法で生徒自身の力を伸ばしていく指導はとてもためになるので、ぜひチェックしてみてほしいです!
愛知工業大学名電高校
愛知工業大学名電高校は、愛知県・東海支部代表の高校です!
9大会連続、44回目の全国大会への出場を果たしましたが、この’44回’という数は高校部門で日本一になります!
ということは、伝統ある部活かつ昔から今に至るまで強豪校として君臨してきた高校と言えますね。
ちなみに今年の演奏曲は、
課題曲Ⅲ 「ジェネシス」
自由曲 「森の贈り物」 酒井 格
でした。
愛工大名電高校といえば、今年度の夏の全国高校野球で41年ぶりにベスト8を果たしたことでも有名になりましたね。
もしかしたらそこで野球応援の演奏を聴いた方も多いかもしれません!
高校野球を見ていなかったという方は、この機会にぜひその演奏を聴いてみてください!
東海大学付属札幌高校
東海大学付属札幌高校は、北海道・北海道支部代表の高校です!
北海道で無類の強さを誇っており、昨年度は惜しくも全国大会銀賞でしたが、それ以前は2012年度から毎年連続で全国金賞を受賞していた強豪校です!
この「東海大学付属札幌高校」という名前を聞いて、「あれ、さっきも東海大の付属高校があったよな…」と思った方も多いのではないでしょうか?
実は、東海大は提携校を含めると全国に14校の付属・提携高校があり、高輪台高校と札幌高校はいずれもそれらに含まれています。
その東海大学も吹奏楽コンクールで非常に素晴らしい成績を残していますが、全国大会に出場した付属高校の学生がそのまま進学することも多いと考えるとその実績も頷けますよね!
それで、東海大学付属札幌高校の話に戻しますと、今年度の吹奏楽コンクールでは、
課題曲Ⅲ 「ジェネシス」
自由曲 「ブリュッセル・レクイエム」 B.アッペルモント
を演奏していました。
「ブリュッセル・レクイエム」は近年の全日本吹奏楽コンクールで演奏される機会が多い人気曲で、このシロフォンソロはとても耳に残りますよね。
東海大学付属札幌高校による「ブリュッセル・レクイエム」の演奏はありませんが、Youtube上に2017年度全国大会の演奏があがっています。
こちらは、吹奏楽の人気曲である「富士山~北斎の版画に触発されて~」の音源ですが、非常に素晴らしい演奏ですので、ぜひ聴いてみてください!
玉名女子高校
続いて、熊本県・九州支部代表である玉名女子高校をご紹介します!
玉名女子高校吹奏楽部の演奏がめちゃくちゃハイレベルということは多くの方がご存じなのではないでしょうか?
というのも、玉名女子高校吹奏楽部はテレビ番組「笑ってコラえて!」で密着取材をされているからです!
実際にその放送を見た方も多いのでは?
玉名女子高校は、8大会連続で全国金賞を受賞している正真正銘の強豪校で、そのサウンドには圧倒されます。
今年度の演奏曲は、
課題曲Ⅱ 『マーチ「ブルー・スプリング」』
自由曲 「天雷无妄(てんらいむぼう)」 天野正道
で、課題曲の演奏がYoutube上にあがっています。
こちらがその音源なのですが、この動画の概要欄によるとこの演奏が全体の合わせ4回目らしいです。
4回目の合わせでこのハイクオリティー。やはりレベルが桁違いですよね…!
どうやったらここまでハイレベルな演奏を実現できるのでしょうか?
その指導について、少しですがこちらに動画があがっており、こちらではA.リード作曲の「アルメニアンダンスパートⅠ」を使ってメロディーを感じる練習が行われています。
「アルメニアンダンス」を演奏したことがある方は多いと思いますが、この曲の一部を使って基礎練習をしようと考えたことはないのではないでしょうか。
参考にして練習に取り入れてみるのもいいかもしれませんね!
東海大学菅生高校
続いてご紹介するのは、東京都・東京支部代表の東海大学菅生高校です。
こちらは提携校ではありますが、東海大学付属高輪台高校・札幌高校と並んで東海大学の付属高校と同等の扱いをされています。
今年度の全国大会金賞を受賞した高校は8校ですが、そのうちの3校が東海大学の付属・提携高校というのはなかなかびっくりですよね!
こちらの高校も近年、全国大会に連続で出場している強豪校で今年度を含めると4大会連続で全国金賞を達成しました!
そんな東海大学菅生高校の今年度の演奏曲は、
課題曲Ⅴ 「憂いの記憶-吹奏楽のための」
自由曲 「宇宙の音楽」 P.スパーク
でした。
ここまでの全国金賞を受賞した高校の課題曲を見ていただけると分かると思いますが、実は課題曲Ⅴで今年度全国金賞を受賞した高校はこの菅生高校だけです!
課題曲Ⅴって難曲なので曲を仕上げるには相当の時間がかかるんですよね。
できれば課題曲にはあまり時間をかけずに、自由曲に時間を割きたいと考えたくなるので、課題曲Ⅴがあまり選ばれていないのかなぁと感じます。
それにも関わらず、課題曲Ⅴをしっかりと仕上げ、かつ自由曲も吹奏楽界の中でも屈指の難曲と言われる「宇宙の音楽」で勝負するのは本当にすごいですよね!
実は、この「宇宙の音楽」が自由曲として選曲された経緯として並々ならぬ思いが込められています。
詳細は以下の記事(+動画(昨年度))を見ていただきたいです。
https://ebravo.jp/archives/128122
各部員が強い思いをもち、結果として今年度の全国金賞を受賞したのは大変素晴らしいです…!
岡山学芸館高校
最後に、岡山県・中国支部代表の岡山県学芸館高校についてご紹介します!
こちらの高校は、中国支部で毎年のように全国大会への出場を勝ち取っており、かつ今年度で5大会連続の全国金賞を果たしている強豪校です!
ところで、この「岡山学芸館高校」という名前をどこかで耳にしたことがあるなぁという方もいるのではないでしょうか?
実は、今年度の全国高校サッカー選手権大会で全国初制覇を達成したのが岡山学芸館高校です!
実際にその決勝戦でも吹奏楽の演奏が鳴り響いていました。
その岡山学芸館高校吹奏楽部ですが、今年のコンクールにおける演奏曲は、
課題曲Ⅱ 『マーチ「ブルー・スプリング」』
自由曲 「エルサレム讃歌」 A.リード
でした。
こちらは、「エルサレム讃歌」の演奏ではありませんが、2011年度のコンクール自由曲であるC.T.スミス作曲の「華麗なる舞曲」の音源があがっていました。
この曲は吹奏楽コンクールで演奏される機会も多いですが、この岡山学芸館高校による「華麗なる舞曲」の演奏は別格です!
非常にハイレベルな演奏で、圧倒されるのでぜひとも聴いてみてください!
最後に
いかがでしたか?
今回は、2022年度吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞した強豪高校についてご紹介してきました!
強豪校の演奏をじっくりと聴くことは演奏する上で非常に参考になります。
ぜひ、これらの学校の演奏を参考に日々の練習に取り組んでみてくださいね!
課題曲Ⅱ 『マーチ「ブルー・スプリング」』
自由曲 『「スペイン狂詩曲」より Ⅱ、Ⅳ』 M.ラヴェル (森田一浩)