打楽器六重奏ともなると、重厚感も増してかっこいい曲が多いです!
そんな打楽器六重奏を選曲していくうちに、
と感じていませんか?
この記事では、アンコンや演奏会で演奏するのにもってこいな打楽器六重奏を3曲ご紹介します!
風の荒野-6人の打楽器奏者のために
「風の荒野-6人の打楽器奏者のために」は、竹藤敏氏によって作曲された曲です。
楽器編成は、鍵盤打楽器(マリンバ、シロフォン)が2人、太鼓系が4人という構成になっています。また、後者は鍵盤打楽器を演奏することはありません。
したがって、鍵盤打楽器を演奏したいか否かでパート決めをすることになります。
加えて、鍵盤打楽器にヴィブラフォンやグロッケンといった鉄琴が出てこないのも1つの特徴かもしれません!
この曲は間奏に太鼓系のアンサンブルを挟んでいくつかの異なるメロディーが登場します。これは、爽やかな風や暴風といった風の様々な顔を表現しています。
中間部あたりは楽しげ、後半はかっこいいという感じなので、聴いている人はもちろんのこと、演奏者も楽しめる曲になっていると思います!
また、上の動画ではスコアを提示してくれているので、どのような楽譜か知ることが出来るのはありがたい点ですね!
ちなみに、私的には動画の3分17秒あたりからのメロディーが、山澤氏作曲の打楽器五重奏である、「雪灯篭/白虎」にすごい似ている気がするのですが、インスパイアされたのでしょうか?
以下に「雪灯篭/白虎」の音源を貼っておきますね。(3分あたり)
https://www.youtube.com/watch?v=lTuEsrVV6Uw
打楽器六重奏にしては使用楽器が少なく、かつそろえやすいので一度挑戦してみることをおすすめします!
ところで、この曲はもともと打楽器五重奏として作曲された曲なので、打楽器五重奏ver.もありますよ。
以下のサイトでは、打楽器六重奏の楽譜が販売されています。
https://store.piascore.com/scores/31204
失われた宮殿
「失われた宮殿」は、嶋崎雄斗氏によって作曲された曲です。
楽器編成は、鍵盤打楽器3人、太鼓系3人という構成になっています。鍵盤打楽器が常に2本マレットなのが1つの特徴でしょう。
しかし、2本マレットといっても曲の中盤はかなり打数が多くなっているので、打ち間違いをしないためにはかなり練習が必要になる曲といえますね!
また、いずれの鍵盤打楽器もメロディーを担う部分があり、それぞれの楽器が重なって出てくる箇所も多いのでどこを聴かすのかという音量バランスが重要になってくると思います。
鍵盤打楽器がメロディーを奏でる部分も多いですが、太鼓系のみのアンサンブルがあるなど、太鼓系がこの曲にいい味を出しています。
したがって、太鼓系と鍵盤打楽器のバランスも大事にしていかなくてはいけませんね!
作曲者の嶋崎氏によると、この曲は「無人で亡霊たちが住み着く宮殿において、亡霊たちが目覚め、晩餐会で大騒ぎし、朝の訪れとともに姿が見えなくなる様子というを表現している」そうです。
このように、この曲ははっきりとした物語を持っているので、ストーリーを想像しながら音楽表現しやすいと言えます。
この曲は、アンサンブルコンテスト用に作曲された委嘱作品なので、楽器編成や鍵盤の音域など演奏しやすい条件で構成されており、そこらへんに困ることはないでしょう!
綺麗でありつつも、かっこいい部分もある大変素敵な曲に仕上げられているので、一度演奏されてみてはいかがでしょうか?
楽譜は、以下のサイトで販売されています。
https://ssl.musiconpaper.jp/products/detail.php?product_id=247
青雷
「青雷」は、山澤洋之氏によって作曲された曲です。
この曲の1番の特徴は和太鼓がSoloとして、楽器編成に入っている点でしょう。また、和太鼓と同様にMarimbaもSoloとして編成されています。
したがって、この2パートが主軸を担うのは間違いないですが、例えばヴィブラフォンや擬音など他のパートの楽器も欠かせない存在です!
青雷という名が示すように、曲からは雨が降り注ぐような様子や激しい稲妻などを感じ取ることが出来るでしょう。
このような様子を表現するのは、どちらかというとメロディーを担う鍵盤打楽器よりも、和太鼓を軸とした鍵盤打楽器以外の楽器といえます。
したがって、鍵盤打楽器とそれ以外のバランスは基本として、団体全体でいかに情景を表現していくかが問われると思います!
作曲者の山澤氏によると、マリンバは時に自由に演奏して欲しいということなので、マリンバ奏者の表現力は特に重要な役割を果たします。
また、鍵盤打楽器は基本的に4本マレットの技術が必要です。この曲を演奏するには、4本マレットに精通している必要があるでしょう!
この曲には、Hand clapやSpring Drum, Rainstick など、普段演奏するには珍しい音も出てくるので、演奏者も聴いている人も楽しめます。
Spring Drumはあまり聞き覚えがないかもしれません。この楽器は雷鳴のような音が出る楽器で、音はこちらの動画で聞いてみてください。
綺麗な曲でもあり、かっこよくもある曲なので、条件が揃えば演奏するにはおすすめな曲です。
楽譜は以下のサイトで販売されています。
https://www.brain-shop.net/shop/g/gENMS-84402/
最後に
いかがでしたか?
この記事ではおすすめな打楽器六重奏を3曲ご紹介しました。
いずれの曲も素敵な曲で、アンコンや演奏会で映えること間違いなしでしょう!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
「アンコンや演奏会に最適な打楽器六重奏は?」
「かっこよくて素敵な打楽器六重奏を知りたい!」