打楽器八重奏を演奏するならこれだ!マジでおすすめな曲3選!

打楽器八重奏ともなると、迫力満点で演奏を聴く人たちを圧倒します!

そんな打楽器八重奏を選曲する際に、

「アンコンや演奏会で演奏するのに最適な打楽器八重奏の曲は?」

「おすすめの打楽器八重奏の曲が知りたい!

と感じていませんか?

この記事では、アンコンや演奏会で演奏するのにおすすめな打楽器八重奏を3曲ご紹介します!

プラズマ


プラズマ」は、石毛里佳氏によって作曲された曲です。

楽器編成は、鍵盤打楽器が4人、鍵盤打楽器とバスドラが1人、太鼓系が3人という構成になっています。

鍵盤打楽器は、一部を除いて基本的には2本マレットで演奏します。また、パート間で同じ動きをする部分が多いのも特徴として挙げられるでしょう。

加えて、作曲者の石毛氏によると、この曲はドラムをフィーチャーして作曲された曲だそうです。

そもそも、打楽器アンサンブルの曲にドラムが登場するのは1つの特徴ですし、作曲者が言うようにこの曲のドラムは非常に重要です!

ちなみに、この曲名にもなっている「プラズマ」とは、詳しくは述べませんが、電離した荷電粒子を含む気体のことです。プラズマはオーロラの発生原因でもあります。

この曲の特徴を挙げると、何といっても変拍子で曲が進行するところでしょう!

曲の開始から拍子は8分の5ですし、主題となるメロディーにおいては、拍子がそれなりに激しく変化します。また、曲を通して4分の4が出てくることはありません

変拍子のとり方が1人でもずれると、曲が崩壊しかねません。この曲の変拍子に慣れる必要があることも考えると、相応の練習量が要求されることになるでしょう。

しかし、慣れてしまえば変拍子の打楽器アンサンブルは新鮮味もあり、演奏も楽しくなってくると思います!

鍵盤打楽器がメロディーを担う曲ではありますが、所々に太鼓系のアンサンブルもあります。鍵盤打楽器以外の楽器はドラムはもちろん、それ以外の楽器もかっこいいです。

この曲を演奏するにあたって、マリンバが2台(4オクターブで可)、シロフォンが2台必要となります。

楽器の保有状況は部、楽団によって異なると思いますが、素敵な曲なので条件が揃えば一度演奏してみることをおすすめします

楽譜は以下のサイトで販売されています。

https://www.brain-shop.net/shop/g/gENMS-84188/

Variazione di Diavolo Edizione Ⅷ

Variazione di Diavolo Edizione Ⅷ」は、濵口大弥氏によって作曲された曲です。

曲名はイタリア語で、Variazione は変奏曲、Diavoloは悪魔、Edizioneは版です。よって、この曲のタイトルの意味は、「悪魔」の変奏曲8重奏ver.といったところでしょうか。

作曲者の濵口氏によると、この「悪魔」は、パガニーニがあまりにヴァイオリンが上手であったため「パガニーニの演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と噂されたという逸話に由来しているようです。

したがって、この曲はパガニーニの曲をもとに作曲されています。メロディーをどこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

この曲のメロディーのもとになっている、「24のカプリース第24番」の演奏動画のリンクを以下に貼っておきます!

https://www.youtube.com/watch?v=Ft8Pl4gOXL8

編成は曲中で多少の変動がありますが、基本的に鍵盤打楽器が4人、それ以外が4人という構成になっています。

鍵盤打楽器は、4本マレットと2本マレットの両方で演奏します。4本マレットを正確に扱える技術と、2本マレットの速弾きを正確に演奏する技術という、優れた演奏技術を演奏者は要求されます。

そもそも、この曲は出版社が示す難易度AA(易)~D(難)においてDなので、鍵盤打楽器のパートだけでなく、演奏者全員が上級者である必要があると言えるでしょう!

濵口氏作曲の打楽器四重奏曲である、「Variazione di Diavolo」よりも奏者が倍になっていることもあり、重厚感が増したかっこいい曲になっています。

しかし、重厚感が増している分、使用楽器がマリンバ(5オクターブ)2台、ヴィブラフォン2台など必要な楽器が多いので、選曲する際には楽器を十分に揃えることが出来るかという点に注意が必要です。

パガニーニの曲は名曲揃いで、彼の曲を好きな人も多いでしょう。

そんなパガニーニの曲をもとにしたこの曲は、アンコンや演奏会でうけること間違いなしなので、可能であれば演奏してみることをおすすめします!

楽譜は以下のサイトで販売されています。

https://brass.winds-score.com/?pid=132965016

紅蓮の斜陽~8人の打楽器奏者のために~


紅蓮の斜陽~8人の打楽器奏者のために~(原題は、”Setting sun of Burning RED” for eight percussionists)」は、ジェリー・グラステイル氏によって作曲された曲です。

打楽器八重奏といえば、紅蓮の斜陽といえるほどアンコンでは頻繁に演奏されている曲で、全日本アンサンブルを含む上位大会でもよく演奏されている審査員うけの良い曲です!

曲名の「紅蓮の斜陽」は、鹿児島市城山町の「大西郷永久にあり」という碑に記された、

紅蓮の斜陽、城山に映はえ 濃紺の森、赤々と染まる 若人の雄姿これに寸分たり

に由来しているそうです。ちなみに、この碑は西南戦争に関係しています。

この曲は緩急がはっきりとした曲で、テンポが速い部分はかなりかっこよく、ゆっくりな部分はどこか儚く美しいです!

おそらく、テンポが速くなるところは戦の合戦の様子を表現しているものだと思われます。

編成は、鍵盤打楽器が前半は3人、後半は4~5人という構成になっています。

鍵盤打楽器は基本的に2本マレットです。しかし、途中はかなりテンポが速いのでミスをしないような練習量が要求されます

また、鍵盤打楽器以外の楽器をたくさん使用します

この曲はメロディーに乗って進行するというよりも、音楽表現が重視される曲であるので、擬音を出す楽器や太鼓系の1つ1つの音がかなり重要になると言えます。

音楽表現が特に要求される曲だからこそ、アンコンで良い評価を貰いやすいのでしょう!

マリンバ2台(4オクターブ、4+1/3オクターブ)や、4台のSmall Bass Drum、Chinese Cym.など、必要な楽器も多いですが、アンコンや演奏会にピッタリな曲なので、楽器を揃えることが出来れば演奏してみることをおすすめします!

楽譜は以下のサイトで販売されています。

http://bandpower.shop/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000661&search=%B9%C8%CF%A1%A4%CE%BC%D0%CD%DB&sort=

最後に

いかがでしたか?

打楽器八重奏ともなると使用楽器は大幅に増えますが、その分表現の幅が広がるため、素敵な曲も多いと言えます!

楽器の調達は大変かもしれませんが、必要があれば(作曲者に相談しつつ)楽器や音を変更するなどして、8人で打楽器アンサンブルを出来るという機会を無駄にせず、演奏してみて欲しいと思います!

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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